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アジア色豊かな商店街づくりで人気の福岡市博多区の「吉塚市場リトルアジアマーケット」(42店舗)に、ヒンズー教の神「ガネーシャ」の石像が登場した。3月に建立した黄金の釈迦(しゃか)像に続くアジアの神々の“降臨”は、新型コロナウイルスの影響で減っている国内外の観光客を招く呼び水になりそうだ。
同商店街は昨年末、タイやベトナムなど6カ国のエスニック料理店を空き店舗に誘致するなどアジア風の市場として再生。黄金の釈迦像の開眼法要で、にぎわいづくりに弾みをつけた。
インド・ネパール料理店を開店したネパール出身のバニヤ・ラクスマンさん(39)が「僕たちの神様にも祈れる場をつくって」と河津善博組合長(67)に相談。「心のよりどころとなる神様の存在は、商店街の理念の『共生』そのもの」(河津組合長)と、インドの工房が作ったガネーシャの石像を今月6日、商店街の交流施設の入り口に据えた。
ゾウの頭を持つガネーシャ像(高さ約1・5メートル、重さ1・3トン)は、4本の手を広げハスの台座に鎮座。金冠に鮮やかなピンクの体で存在感を放つ。インドやネパールで多数派のヒンズー教神の一人で、商業や学問の神として人気という。
ラクスマンさんは「お祈りできると心が休まる」と喜び、ヒンズー教の最高神シバの祭壇を近く店の隣に設ける。河津組合長は「アジアの神々も集う商店街を楽しい観光地にしたい」と話し、ガネーシャ像のお披露目イベントを15日から展開する。 (真弓一夫)
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