Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/6f174dbf08ea8aa546527eb8f81240841a94c74e
ジョージ・ボウデン、BBCニュース イギリス政府は4日、新型コロナウイルス対策でイングランドへの渡航制限を課す「赤リスト」の対象国を54カ国から7カ国に削減すると発表した。 赤リストの国からの渡航者は、ホテルで自費で10日間の自主隔離を行うことが義務付けられているが、今回の緩和により、南アフリカやブラジル、メキシコなどが除外された。 グランド・シャップス運輸相は、11日から赤リスト国を減らすと発表。この緩和は旅行の再開に向けた「次の段階」だと説明した。また、航空業界や、パンデミックで離ればなれになった家族にとって、大きな前進になるとみられている。 一方、パナマ、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、エクアドル、ハイチ、ドミニカ共和国からの渡航者は、引き続き自主隔離を求められる。 英政府は4日から、イングランドへの渡航制限を簡素化。対象国の状況によって、交通信号に似せて「赤、黄、青」の3段階に分類するシステムから、赤リスト国のみを設定する方法へと変わった。 また、国民の海外への渡航制限についても、バングラデシュやフィジー、マレーシアなど32カ国を対象に緩和した。 今回の緩和により、イングランドは新たに37カ国について、ワクチン接種証明を承認する。 赤リストから外れた国からの渡航者でワクチン接種を終えている人は今後、イングランドに来る10日以内に赤リストの7カ国を訪れていない限り、ワクチン接種を終えたイギリス国民と同じ扱いになる。 一方で、イングランドでの滞在地の報告義務は継続される。 スコットランド政府は、この改正はイングランドとスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの「4カ国間で合意されたもの」だとして、同様の措置を取ると発表した。 ウェールズ政府も、新たな感染報告や変異株を生む可能性はあるものの、独自の国境政策をとることは実務的ではないとして、緩和に合意したと述べた。 ■11日午前4時以降に赤リストから除外される47カ国 アフガニスタン、アンゴラ、アルゼンチン、ボリヴィア、ボツワナ、ブラジル、ブルンジ、カーボベルデ、チリ、コンゴ民主共和国、コスタリカ、キューバ、エリトリア、エスティワニ、エチオピア、フランス領ギアナ、グルジア、ガイアナ、インドネシア、レソト、マラウイ、マヨット(フランス海外県)、メキシコ、モンゴル、モンテネグロ、モザンビーク、ミャンマー、ナミビア、ネパール、パラグアイ、フィリピン、レユニオン(フランス海外県)、ルワンダ、セーシェル、シエラレオネ、ソマリア、南アフリカ、スーダン、スリナム、タンザニア、タイ、トリニダード・トバゴ、チュニジア、ウガンダ、ウルグアイ、ザンビア、ジンバブエ 出典:イギリス運輸相 英政府はまた、ワクチン接種済みの入国者の入国2日目のPCR検査に代わり、より安価で迅速な「ラテラルフロー」検査に変更する方針を示している。 変更日は未定だが、10月の学校のハーフ・ターム休暇(学期半ばの連休)中、あるいは10月22日以降になるとみられている。 運輸省はさらに、この2日目のラテラルフロー検査については、結果の写真を提示すればよいとする見通し。この変更は「10月末」ごろに実施予定だとしている。 イギリスに渡航する際は現在、ワクチン接種完了者は入国2日目に高価なPCR検査を受ける必要がある。接種が終わっていない人は、さらに入国8日目にも検査が必要。 運輸省は、公的機関の国民保健サービス(NHS)が提供するラテラルフロー検査は、国際旅行に関する検査には使えないと説明。「出発前と入国後の検査は、民間から購入するべきだ」としている。 航空業界や観光業界は「よく改善されたシステム」を歓迎する一方で、検査に関する変更を速やかに行うとともに、リスクの低い国からの渡航者については検査をやめるよう政府に呼び掛けている。 イギリスでは7日、新たに4万701件の感染報告があった。検査で陽性が判明してから28日以内の死者は122人だった。 (英語記事 Travel red list cut to just seven countries)
(c) BBC News
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