2021年10月5日火曜日

「新型病原体パンデミックの管理における共同作業に関する台北声明」を採択

 Source:https://www.med.or.jp/nichiionline/article/010267.html

令和3年(2021年)10月5日(火) / 日医ニュースGOOGLEニュースより

アジア大洋州医師会連合(CMAAO)台北総会オンライン会議

上段左 台湾医師会チウ会長、同右 チョン議長 下段左 チャン財務担当役員、同中 インド医師会ジャヤラル会長、同左 コー副議長

 昨年9月に開催予定であったCMAAO台北総会は、新型コロナウイルス感染症の影響により1年延期され、本年9月2、3の両日にオンライン会議として開催された。
 日本医師会から、中川俊男会長(CMAAO理事)、松原謙二副会長、橋本省常任理事(CMAAO事務総長)、村田真一弁護士(CMAAO法律顧問)が参加した。
 参加は12医師会(日本、バングラデシュ、香港、インド、韓国、マレーシア、ミャンマー、パキスタン、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ)、欠席は7医師会(オーストラリア、カンボジア、インドネシア、マカオ、ネパール、ニュージーランド、スリランカ)であり、世界医師会(WMA)がオブザーバーとして出席した。参加者は約90名であった。
 初日の理事会では、冒頭、故K.K.アガラワル第37代CMAAO会長(インド医師会元会長、新型コロナウイルス感染症により本年5月に逝去)への黙祷(もくとう)が行われた。
 引き続き、役員改選が行われ、CMAAO議長、副議長、財務担当役員の任期は2年間であり、議長にシンガポール医師会イエ・ウェイ・チョン前理事、副議長にマレーシア医師会カー・チャイ・コー次期会長、財務担当役員にアルビン・イー・シン・チャン香港医師会前副会長が再選された。また、事務総長、アドバイザーの任命も2年ごとに行われることになっており、事務総長に橋本常任理事が、法律顧問に村田弁護士が再任された。
 議事では、前回議事録の承認、事務総長報告、財務報告、今後の総会開催地の確認等が行われた。
 総会式典では、台湾医師会タイ・ユアン・チウ会長による歓迎あいさつ、インド医師会J.A.ジャヤラル会長(故K.K.アガラワル第37代CMAAO会長代理)の開会あいさつに続き、蔡英文台湾総統による来賓祝辞が述べられた。
 更に、CMAAOは世界医師会(WMA)の地域会議として位置付けられていることから、WMAデビッド・バーブ会長(アメリカ医師会)によるビデオメッセージ、フランク・ウルリッヒ・モントゴメリー理事会議長(ドイツ医師会)及びオトマー・クロイバー事務総長による祝辞が寄せられた。
 その後の新会長就任式では、第38代CMAAO会長(2021―2022年)に台湾医師会チウ会長が就任した。
 翌日の総会では、冒頭、賴清德台湾副総統から来賓祝辞が述べられた。議事では、台湾医師会から提案された「新型病原体パンデミックの管理における共同作業に関する台北声明案」が議論され、修正の上、CMAAO声明として採択された。
 また、今後の総会開催地について、2022年パキスタン、2023年バングラデシュとすることが確認された。
 その他、日本医師会の国際課がCMAAO事務局として管理するCMAAOウェブサイト(https://www.cmaao.org/)に台北総会のサイトを新設し、加盟各医師会によるカントリーレポート及びCOVID―19対策レポート、台湾医師会チウ会長による「COVID―19の感染管理のためのSARS後における台湾医療制度の改革」と題した「第18回武見太郎記念講演」他を掲載し、情報共有を行った。

0 件のコメント:

コメントを投稿