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阿部純子主演映画『バグマティ リバー』が8月27日に公開されることが決定し、あわせて予告編と場面写真が公開された。 【写真】『バグマティ リバー』場面写真 本作は、第4回MOON CINEMA PROJECTでグランプリを獲得し制作された短編映画。2018年に登山家・栗城史多さんのドキュメンタリー映画の撮影をしに松本優作監督とカメラマンの岸建太朗は登山に同行していたが、栗城史多さんはその登山によって亡くなっている。本作は、その監督、カメラマンによる追悼映画。 全編ネパールで撮影され、栗城さんが亡くなった1年後の命日に映画のラストシーンを撮影。栗城さんが命の危険を犯してでもなぜエベレストに登ろうとしたのかを追求する。ネパールではバグマティー川にある火葬場(パシュパティナート)で遺体を燃やし、故人は新しいスタートを切ると信じられている。それは決して悲しいことではなく、新しい始まり。映画の主人公である那月は、バグマティー川でその価値感に触れる。 主人公・吉田那月役を阿部、兄役を小橋賢児が演じ、シェルパ役には実際に栗城さんのシェルパをしていたMan Bahadur Gurungを迎えた。 ■松本優作監督 コメント 人は大切な人を失った時、何を救いに生きていくのか僕にとっては映画を作ることが自分自身の生きる糧となり、大切な人の死を受け入れる心の作業なのだと感じました。『バグマティ リバー』は大切な人の死を受け入れようとする人の物語です。そして僕自身が、2018年にエベレスト登頂の挑戦中に不慮の事故で命を失ってしまった登山家・栗城史多(享年35)さんの死を受け入れるための映画でもあります。栗城さんとの出会いは、僕の長編デビュー作『Noise ノイズ』の試写会でした。栗城さんは試写会に来てくださり、映画にとても感激してくれました。そして、世界中の今を苦しんでいる人に向けた、栗城さんのエベレスト挑戦のドキュメンタリー映画を一緒に作ることになり、そして撮影監督の岸建太朗氏と共にエベレストへと向かいました。しかし2018年5月21日、エベレスト挑戦中に栗城さんは命を失いました。僕自身も重度の高山病になり、緊急ヘリで搬送されました。この映画を作ったからといって、実際のところ栗城さんの死を受け入れる事ができたかどうかは正直わかりません。そこまでして映画を作ろうとすることが理解できない人もたくさんいるかと思います。しかし、どうしてもこの映画を作らなければ僕は前に進む事ができなかったのです。
リアルサウンド編集部
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