Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/9b1370f9b82ccee6f77b654779f880d9861e21b7
富士山最多登頂記録保持者の實川欣伸さん(79)が7月11日、富士山登頂2121回を記録した。(富士山経済新聞) 【写真】富士山2121回登頂した様子 横浜出身で沼津在住の實川さんは42歳で富士登山を始め、2010(平成22)年に1000回目の登頂を果たし、日本山岳会会長特別表彰を受賞した。2011(平成23)年に1111回、2014(平成26)年に1673回に達し、登山者の荷物を運ぶ強力(ごうりき)の梶房吉さんが持つ最多記録1672回を超えた。不眠不休での富士山4登山道連続登頂や、2日半眠らずに8回登頂、日本橋を始点にした登頂、下田を始点に伊豆を横断する登頂なども達成。「ミスター富士山」の愛称で親しまれている。 富士登山を始めたきっかけについて實川さんは「会社員時代に中国人研修生から富士山に登りたいと言われたのがきっかけ。研修生との思い出ができ、夏が来ると富士山に登りたくなるようになった。職場の仲間に『記録に挑戦してみてはどうか』と助言をもらい、回数にこだわるようになっていった」と話す。 富士山だけでなく、南極大陸最高峰はじめ6大陸最高峰を制覇。世界最高峰であるエベレストには3度挑戦した。しかし、初回の2014(平成26)年は雪崩事故でシェルパー6人が亡くなり登山中止、2回目の2015(平成27)はネパールで大地震が発生しベースキャンプの後ろの山から雪崩が起き爆風で登山隊のテントが飛ばされ日本人を含む9人が亡くなり登山禁止。3度目の2016(平成28)年は8749メートルの南峰まで登ったが、凍傷で左手の指3本の第1関節から先を失った。 實川さんは「エベレスト登頂を断念し、とても悔しく落ち込んでいたが、梶さんの富士山登頂記録をあと50回ほどで上回ることに気付き、富士山にまた登ってみた。頂上までいつもの2倍以上の6、7時間かかってしまい、さらに落ち込んでしまった。今までは1日2回登頂し、2往復しなければ登山じゃないと思っていたが、1日1回でもいいんだと思い直し、登り続けるうちにまたいつもの速さを取り戻していった」と振り返る。 70歳を超えてからは12月から4月のオフシーズンに毎日1万歩歩き、家に設置したエアロバイクをこぐなどのトレーニングを行っているという。 「富士山の魅力は森羅万象。2000回登ってもまだ見たことのない自然現象に出合うことがある。富士山が縁で人との出会いが多くあったこともありがたい。富士登山の今年の目標は100回。来年の早い時期に富士山の語呂合わせの2230回登頂を達成したい。そして2024年にはエベレストに再挑戦したい」とさらなる挑戦を明かす。
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