Source:https://www.asahi.com/articles/ASQ8H6VLMQ8HONFB00Q.html
山崎輝史
「パソコンがウイルスに感染して……」。そんな理由で電子マネーのプリペイドカードを買おうとした客が「だまされている」と、ネパール出身のコンビニ店長が見抜いた。「9万円は大きな金額です。お客さんが詐欺に遭わなくて良かった」と安心している。
5月25日午前10時すぎ、ファミリーマート津岩田店(津市半田)の店長タマン・ペマさん(29)はバックヤードで荷物の整理をしていた。すると、レジにいた女性店員に呼ばれた。「10万円くらいのグーグルペイのカードを買おうとしているんですけど、大丈夫ですか」
70代の男性客から事情を聴いた。「これ、何に使いますか?」「パソコンがウイルスにかかった。画面に出た番号に電話したら『3年保証で9万円必要』と言われた」「それ、絶対詐欺ですよ」
タマンさんは2012年に留学生として来日し、コンビニ店長になって4年目。日本語能力試験で難度が上から2番目の「N2」に合格している。男性客はタマンさんの話を聞いて、詐欺だと素直に納得したという。
津署は6月14日、タマンさんに感謝状を贈った。タマンさんは「『大きな金額の電子マネーを買うお客さんがいたら、声をかけてみて』とスタッフに指導する」と話していた。
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