Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/2cf3fca093c09af8cc6ee278f8ed4186ecf113a3
「医者と弁護士は選べ」とよく言われる。人によって当たり外れが激しいためだが、定量的な物差しがなく、実際に選ぶことが難しいのも事実だ。 【図】最新版!これが「弁護士が選ぶ弁護士ランキング」「法務部員が選ぶ弁護士ランキング」だ 今回、国内最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」(月間サイト訪問者数1244万人、2022年6月)の協力の下、「弁護士が選ぶ弁護士」ランキングと「法務部員が選ぶ弁護士」ランキングをお届けする。 選び方は弁護士ドットコムに登録する弁護士や法務部員にアンケートを実施。5分野で票数の多い順に並べている。「弁護士が選ぶ弁護士」で掲げたのは、刑事事件、労働問題、消費者・金銭、家族問題、ネット・SNSの5つだ。回答者数は弁護士が選ぶ弁護士が550人、法務部員が選ぶ弁護士が126人。調査時期は同様に9月下旬、9月中下旬である。
10月31日(月)発売の週刊東洋経済11月5日号では、「秀才たちの新ヒエラルキー 高揚するコンサル、したたかな弁護士、黄昏の税理士」を特集。弁護士ランキングのほか、弁護士を脅かすリーガルテックの現状、今どきの弁護士の稼ぎ方、司法制度改革のその後などを取り上げている。 ■消費者・金銭問題では、旧統一教会絡みに脚光 まずは「弁護士が選ぶ弁護士ランキング」。 刑事事件でランキングの1位に立ったのは、神山啓史弁護士だ。東京電力OL殺人事件や足利事件、名張毒ぶどう酒事件などで、弁護人を務めたのは有名である。東電の事件では逮捕されたネパール人男性の再審無罪を勝ち取った。
労働問題の1位は指宿昭一弁護士である。外国人研修生を初めて労働者に認めさせた三和サービス事件などで勝訴判決を得ている。 消費者・金銭の1位は、ご存じ、紀藤正樹弁護士。最近では旧統一教会問題で連日のようにテレビに出演。過去にもオウム真理教による被害者救済などに奔走してきた。全国霊感商法対策弁護士連絡会でも活動している。 家庭問題では森元みのり弁護士が1位になった。DV(ドメスティックバイオレンス)や親子問題など家事事件全般に精通する。
ネット・SNSの1位は清水陽平弁護士。ネット中傷の排除や発信者情報の開示請求に取り組んでいる。ネットでの誹謗中傷に詳しく、ツイッターへの情報開示請求を初めて成功させたのでも有名だ。 さて次は「法務部員が選ぶ弁護士ランキング」である。 コロナ禍やウクライナ侵攻、未曽有の円安など、企業を取り巻く状況は激変している。国境をまたぐ企業の再編も多い。近年では企業が法務部の人員を増強し、社内弁護士を確保するなど体制を強化。コンプライアンス(法令順守)重視も無視できず、法務と企業は切り離せない。
こちらも弁護士ドットコムの協力を得てアンケートを実施。人事・労務、コンプライアンス・第三者委員会、M&A・会社法、知的財産、IT・個人情報保護・ベンチャーの5分野である。 その結果、まず人事・労務で1位になったのは、倉重公太朗弁護士だ。経営側の労働法を多く取り扱い、労働審判や団体交渉、労災対応などを得意としている。「企業の人事部とともに歩む羅針盤でありたい」をモットーにする。 コンプライアンス・第三者委員会の1位は久保利英明弁護士。ゼンショーホールディングス「すき家」の労働環境改善に関する第三者委員会などを務めた。
■M&A・会社法ではランキングの常連がトップ M&A・会社法で1位に立ったのは、もはやランキングの常連となった中村直人弁護士である。株主代表訴訟の対応に定評があり、関西電力コンプライアンス委員会委員長なども務めている。 知的財産では山本飛翔弁護士が1位だ。知的財産法や知財戦略に詳しいほか、スタートアップ支援などに精力的。特許庁ともガイドライン作りなどで関わる。 IT・個人情報保護・ベンチャーで1位は石川智也弁護士である。データの保護ではGDPR(一般データ保護規則)の最新動向を解説するセミナーがわかりやすい。
次ページからは実際に各部門のランキング1~3位までを掲載した。週刊東洋経済11月5日号では10位以内までの全ランキングと票数、トップの顔写真、選ばれた理由についても、詳細に解説している。ぜひ今後の弁護士選びに役立てていただきたい。
週刊東洋経済編集部
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