Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4b3babd608dfb42e1680046401bbd0d3e1196962
配信、ヤフーニュースより
佐世保市に住むチベット・タンカの絵師、馬場﨑研二さん(70)の仏画展が4日から始まりました。 神秘的で奥深いタンカの世界です。タンカはチベットの仏教画で1000年を超える伝統を持つとされる超細密彩色仏画です。 佐世保市出身のチベット・タンカの絵師・馬場﨑研二さん70歳。佐世保北高校を出て慶應義塾大学4年の時、ネパールからインド、ヨーロッパを目指した放浪の旅の途中タンカと出会い、その細密さに衝撃を受けました。大学を出てインドに渡り、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ法王のお膝元のダラムサラでタンカの制作修業に励み、その伝統技術を修得しました。30年以上ダラムサラで暮らし、2009年に帰国してからも精力的な制作活動を続けています。 個展はこれまで東京や大阪、京都などで30回以上、開いてきましたが、古里佐世保で開くのは今回が初めてです。当初は2年前の2020年3月に開く予定でしたがコロナ禍で延期していました。 東本願寺佐世保別院の会場には馬場﨑さんが描いたタンカ55点が展示されています。これは「カーラチャクラ・マンダラ(時輪曼荼羅)」というタンカ。こちらは新作の観音菩薩と薬師如来、緑多羅菩薩のタンカで、絵は虫眼鏡が必要なほどの細密さで描かれています。会場ではスワルマンドールという48弦のインドの弦楽器の演奏などもあり、訪れた人たちは幻想的なチベット仏教の世界感に浸っていました。 訪れた客は「魂が震えてもう鳥肌もの。ここに来られてうれしい」と話し、訪れた仏教関係者は「細密で素晴らしい。びっくり」と驚いていました。 馬場﨑さんは「チベット・タンカは、チベットという国独特の文化、その視覚的表現だから、まずそれを見てチベットとはどういうものかということに思いを馳せたり、タンカというものは仏教だから、これで仏教を感じてほしい」と話しました。 「馬場﨑研二チベット/日本仏画展」は11月13日(日)まで佐世保市島瀬町の東本願寺佐世保別院で開かれています。入場は無料です。
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