Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/3cf48d40b4153f0c1ababa18c01cd94b574bada1
茨城県内初の公立夜間中学として4月に設置された常総市立水海道中学校夜間学級。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開校式・入学式は度重なる延期を余儀なくされた。10~70代の新入生20人は外国人が7割を占め、年齢も国籍もさまざまだ。6月からの登校開始に向け、生徒からは「待ちに待っていた」との声が上がる。
13日午後、同校の会議室。6月からの登校開始に向けて、教諭ら7人がビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使い、生徒1人につき約20分間のオンライン面談を行った。「体調はどうですか」「数学、英語のクラスはどれくらいから始めましょうか」などと生徒と雑談を交えながら面談を進めていった。面談で20代の日本人女性は「早くコロナが収束して(学校に)通いたい」と話した。
生徒たちは現在、学校から郵送された課題で自宅学習を行っている。課題は中学5教科や日本語学習のプリント。同校の小野沢弘之教諭は「生徒が各教科をどのくらい理解できているかを確認してもらうことが目的」と説明する。課題のほか、入学式の日程などをポルトガル語や英語、スペイン語、日本語で書いた書類も同封している。
入学を希望したブラジル国籍で会社員、40代男性はブラジルの中学校を卒業せずに19歳で来日した。「待ちに待っていた。開校できるのかなという不安もあったが、やる気は全く落ちていない」。これまでは働きながら独学で日本語の勉強をしてきた。「これからも日本に住み続ける。もっと勉強してさまざまな知識を身に付けたい」と意欲的だ。
市教委は当初、4月15日に開校・入学式典を予定していた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、式典は5月12日に延期。再び延期した結果、最終的に6月1日に登校しての授業開始、2日に式典となった。
授業は平日午後5時半から、1日4時限で、教科は一般の中学と同じだ。生徒は習熟度によって異なる授業を受けることになる。
入学予定者は当初、25人だった。コロナ感染を懸念する生徒など5人が入学を辞退し、20人となった。国籍別では日本6人のほか、ブラジル9人、ペルー、フィリピンが各2人、ネパール1人。
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