Source:https://www.kochinews.co.jp/article/322937/
大阪・守口市の「学園」訪問
高知県内に公立の中学校夜間学級(通称・夜間中学)を設置する準備を県教委が進めている。夜間中学は義務教育を十分に受けられなかった人の学びの場だが、どういうニーズがあって、どんな学びがあるのか―。大阪の夜間中学を訪れた。
第二の青春/生きていること実感
夜のとばりが降りるころ、校舎のあちこちに「こんばんは」の声が重なる。大阪府守口市にある「守口市立さつき学園夜間学級」。15歳から87歳までの約160人が在籍しているという。日本人はもちろん、中国、韓国・朝鮮、ネパール、ブラジルなど国籍もさまざま。授業は週5日あり、日本語の理解度によってクラスが分かれている。
日本語を母語とする生徒が中心のクラスを見せてもらった。社会の授業。
「薩長土肥の肥はどこ?」。教員が問い掛けると、「肥後」「熊本」「長崎」と声が上がった。「佐賀です。みなさんうまいこと外してくれて」と教員が言うと、教室は笑いに包まれた。
「勉強は楽しい。面白いです」。授業を終えた村田十詩美(としみ)さんが声を弾ませた。79歳。家計を助けるために小4の時からほとんど学校に行っていない。勉強は母親が教えてくれたが、難しい漢字は書けなかった。
「名前や住所くらいなら書けるけど。市役所の書類なんかはひらがなで書くしかなかった。恥ずかしかったです」。そんな思いを抱え、ずっと生きてきた。
夜間中学の門をくぐったのは、商売をやめた後、70歳を過ぎてから。以来毎日通っているという。
大阪府の夜間中学は最長9年間在籍できる。村田さんは本年度が最後の年で、卒業後は定時制の高校に進むという。「勉強は本当に楽しい。仲間もたくさんできて、ここは憩いの場所。第二の青春やね」と言って笑った。
高知県内に公立の中学校夜間学級(通称・夜間中学)を設置する準備を県教委が進めている。夜間中学は義務教育を十分に受けられなかった人の学びの場だが、どういうニーズがあって、どんな学びがあるのか―。大阪の夜間中学を訪れた。
第二の青春/生きていること実感
夜のとばりが降りるころ、校舎のあちこちに「こんばんは」の声が重なる。大阪府守口市にある「守口市立さつき学園夜間学級」。15歳から87歳までの約160人が在籍しているという。日本人はもちろん、中国、韓国・朝鮮、ネパール、ブラジルなど国籍もさまざま。授業は週5日あり、日本語の理解度によってクラスが分かれている。
日本語を母語とする生徒が中心のクラスを見せてもらった。社会の授業。
「薩長土肥の肥はどこ?」。教員が問い掛けると、「肥後」「熊本」「長崎」と声が上がった。「佐賀です。みなさんうまいこと外してくれて」と教員が言うと、教室は笑いに包まれた。
「勉強は楽しい。面白いです」。授業を終えた村田十詩美(としみ)さんが声を弾ませた。79歳。家計を助けるために小4の時からほとんど学校に行っていない。勉強は母親が教えてくれたが、難しい漢字は書けなかった。
「名前や住所くらいなら書けるけど。市役所の書類なんかはひらがなで書くしかなかった。恥ずかしかったです」。そんな思いを抱え、ずっと生きてきた。
夜間中学の門をくぐったのは、商売をやめた後、70歳を過ぎてから。以来毎日通っているという。
大阪府の夜間中学は最長9年間在籍できる。村田さんは本年度が最後の年で、卒業後は定時制の高校に進むという。「勉強は本当に楽しい。仲間もたくさんできて、ここは憩いの場所。第二の青春やね」と言って笑った。
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