2019年11月13日水曜日

東京で進む国際化 江戸川区は日本人より外国人が人口増加

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191104-00000005-nkgendai-life
11/4(月)、ヤフーニュースより
 東京都23区といっても、それぞれの地域でカラーが違う。ビジネス街、工場地帯、山手に下町の住宅地……最近、外国人が増えているといわれるエリアが、東京都の最も東にに位置する江戸川区だ。

 区内のJR総武線小岩駅の周辺は作家の椎名誠らが共同生活をし、最近ではタレントのマツコ・デラックスが暮らしていた過去をネタにする“昭和感”のあるエリアとして知られている。

 東京・城東地区では立石や北千住と並ぶセンベロ系酒場の多い町であり、先日も記者は同業者と小岩で一杯やったのだが、駅の改札口を出て開口一番、彼は「小岩って外国人が多いすねー!」と話した。見渡すと確かにそうなのだ。新宿区の新大久保や歌舞伎町ならまだしも、駅近くに住宅街も広がる小岩ということで意外だったのだろう。
日本人は1222人増、外国人は2630人増
 江戸川区の葛西エリアもインド人が多いことで知られ、今年4月には日本初のインド系政治家(プラニク・ヨゲンドラ区議)が誕生。一方の小岩エリアでは、より幅広くアジア系が目立つ。中国、韓国はもちろん、タイ、フィリピン、インド、ネパール、ベトナムなどエスニック系飲食店や食材店も増えている。

 でも実際にはどうなのか。インド人の多い葛西エリアや小岩エリアを含む江戸川区の公式データをみると、その“国際化”は鮮明だった。

 江戸川区は毎年人口増加を続けているが、同区の統計データによると2018年の江戸川区の人口は69万5366人で日本人が66万1909人、外国人が3万3457人。2017年比で3852人増なのだが、内訳は日本人が1222人増で外国人が2630人増。外国人が日本人のダブルスコアで増えていた。ちなみに2018年の外国人増加数のベストスリーは、中国(872人増)、インド(533人増)、ベトナム(455増)である。
江戸川区は日本の近未来像なのかも?
 外国人増が日本人増と逆転したのは2017年で、外国人2714人増が日本人2413人増だった。2019年10月1日現在、前年比で、日本人は961人増、外国人は3969人増となっており、2019年も外国人増となる傾向は続きそうだ。

 この傾向について江戸川区役所に聞くと、「そういえば確かに日本人より外国人が増えていますね。明確な背景分析は行っていないのでが、人口推移については現在調査中で、年末か年明けに関連する内容も報告されるかもしれません」とのこと。

 ヨゲンドラ区議は4月に取材した際、「小岩は外国人が生活に溶け込んでいて、こういうのがほんとうの国際化だと思います」と語っていた。江戸川区は少子高齢化と国際化が進む日本の近未来像なのかもしれない。

(取材・文=平井康嗣/日刊ゲンダイ)

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