2019年11月20日水曜日

韓国人“不法就労”の温床になったゲイ風俗店の「悲しすぎる末路」

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191114-00068379-gendaibiz-kr
11/14(木) 、ヤフーニュースより
 いまでこそ新宿区大久保エリアは中国、ベトナム、ネパール、など多国籍なエリアとなっているが、やはりいまでも韓流の色は残っている。『冬のソナタ』のブームで韓国人俳優の人気が高まり女性ファンが街に押し寄せた。

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 当時ほどではないが、現在でも韓流グッズを販売している店舗は健在である。しかし、韓流イケメンに胸をときめかせているのはなにもマダムたちだけではない。ゲイの男性たちもまた、彼らに恋をしている。

 それを示す興味深い事例をひとつ紹介したい。この事例はただの恋では終わらなかった。大久保のゲイ文化という広い舞台において、不法就労という社会問題にまで食い込むこととなっていた。
ゲイ向け風俗店とはいかなるものか
 都内にはじつに多くのゲイ向け風俗店が点在していることをご存じだろうか。

 ゲイ向け風俗店とはすなわち、男性スタッフが男性客に対し性的なサービスをする店のことである。インターネットで検索してみると新宿だけでざっと50店舗。次いで上野、新橋にも多くあることが分かる。

 ゲイ向け風俗店をよく利用するという男性によると、上野はガッチリとした体形を指す熊系の店、新橋はリーマン系の店が多いという。

 そんな風に土地によって男娼たちのタイプが変わるわけであるが、大久保エリアに存在するゲイ向け風俗店に多いタイプは韓国人である。

 ここからは実際に大久保エリアのゲイ向け風俗店で働いている男娼の田島氏(日本人・当時23才)の話も交えていこう。

 「大久保エリアにあるゲイ風俗店の半数以上は韓国系を売りにしています。それはゲイにも韓流ファンが多いからに他なりません。ホームページを見てみると、みんな日本人に見えますが、「ショウ」「テツヤ」といった名前でも韓国人です。

 塩顔のさわやかな韓流イケメンに、あんなことやこんなことをされたいという目的で、ゲイの日本人男性は来客します。私は日本人ですが、店に来る客のほとんどは電話でスタッフの国籍を確認したうえで韓国人を指名しています」

 田島氏が在籍しているゲイ風俗店はJR新大久保駅から徒歩一分にある3階建てのマンションの1室にある。改装をして個室を増やしているものの、間取りでいうと4LDKで、毎月の家賃は約40万円とまとまった額が必要となる。

 60分のコースで10,000円、90分のコースは13,000円でスタッフの手取りはその半分。1日あたり10人弱は来客があるというので、少なく見積もっても1日の利益は5万円で、1ヵ月で150万円の利益。家賃や経費を差し引いても純利益は月に100万円近くになる計算である。
ゲイマッサージ店が不法就労の温床に
 純利益がそれだけあれば、大金持ちとまではいかないがそれなりに金は貯まっていくだろう。そもそも体を張って働いているのはスタッフであり、オーナー自体はなにもしていない。田島氏がオーナーに確定申告について尋ねると、「適当に決まってるじゃん」と言っていたそうだ。

 同性同士は風営法の規制対象外であるし、田島氏が働いていた店をはじめ、多くのゲイ向け風俗店はマッサージ店・リラクゼーションサロンとして経営しており、性的サービスは「裏」で行われている。当然、帳簿など付けているわけもなく、利益はほぼ丸々手元に残ることになる。

 新大久保の店がオープンしたのは約10年前。その3年後には上野に2号店を出し、こちらも売り上げ好調で純利益は倍近くに。はじめはホームページで募集をして、スタッフを集めていた。

 韓国人たちも「新大久保で体を売れば金になる」と分かっていたため、韓国人の応募も多かったそうだが、やはりそれでは質は上がらない。オーナーは次第に人身ブローカーのようなことをし始めた。

 「オーナーは韓国人男性で、日本人男性の共同経営者もいました。店の管理を数日間日本人に任せて、オーナーはよく韓国に行ってはゲイ受けしそうな若者を日本に連れて帰ってきては店で働かせています。

 この店に入って知ったことですが、韓国では法律的な観点から、同性間で性的サービスを提供する店への取り締まりが厳しいんです。そのため、母国でフラフラしているゲイの韓国人たちが体を売る場所を求めて日本にやってくるんです。いや、なかにはノンケもいました。

 往復の飛行機代はすべて店持ちで寮費もタダ。店の一室に二段ベッドをいくつかおいて、寮にしています。ほぼ人身ブローカーみたいなものです。ビザの関係でしばらく(90日以内)すると国に帰っていきますが、気が付くとまた働いていて、行ったり来たりの韓国人が多いです」

 その韓国人たちが就労ビザ(就労が認められる在留資格)を持っているわけもない。つまりは不法就労という形になる。ほかにもアルバイトができる時間の上限が定められている留学生が働いているケースも多いそうだ。

 ホームページ上ではもちろん、スタッフは全員日本人ということにはなっているものの、掲示板などの書き込みでそんなことはすぐにバレる。実際に警察官が抜き打ちで店にやってきては、「外国人の従業員はいないか」とチェックすることもあるという。

 「店の奥にある窓はいつも開けておくように言われています。そこから飛び降りると、隣接しているマンションの階段の踊り場に簡単に出られるんです。韓国人たちには、『もし警察がきたら奥の窓から逃げてその日は帰ってこないように』と共同経営者の日本人が指示していました」
不法就労ゲイマッサージ店の終焉
 母国で定職に就かずにフラフラし、たまに体を売りに日本へやってくる。

 もしかするとやむを得ない事情を抱え、そうするしか選択肢のなかった人もいるかもしれないが、田島氏が感じた限りではまともな人は少なかった。

 急に姿を消したかと思ったら、警察から店に連絡が入り、「覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された」「おたくの店で働いていたようだが、金銭の授与はあったのか」「店に私物は残っているか」等々――。

 薬物関連の逮捕劇に巻き込まれることは何度かあったという。さらにこれは昨年春のこと。店にとっては急転直下の出来事が起きた。オーナーの韓国人男性も、覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕・起訴されたのだ。

 オーナーは都内にあるハッテン場から出たところを職務質問され、覚せい剤の所持と使用で現行犯逮捕。裁判の結果、執行猶予となった。

 問題は、オーナーは韓国でも同容疑で逮捕・起訴され執行猶予を受けているということ。裁判で心身ともに疲れたうえに母国にも帰れない。

 オーナーは恋人の韓国人男性と一緒になぜかニュージーランドに高飛び。日本に再入国することができなくなり、新大久保店と上野店の2店舗の管理を共同経営者である日本人がひとりですることとなった。筆者は田島氏づてにその共同経営者にも接触した。

 「私が営業していた上野店では韓国人だけでなく、タイ人やフィリピン人も雇っていた。上野店にもたまに警察官が来るので、大久保店と同じように、いつでも逃げられるような工夫をしていたよ。

 でも大久保店のオーナーがいなくなると、スタッフたちは売り上げをごまかして店に入れなかったり、金を持ち逃げする人間が出てきたりで、すぐに崩壊した。オーナーとはこれまで一緒にやってきた仲だから、2店舗の管理をしばらくしていたけど、両立は無理だった」

 そこから、オーナーと共同経営者の責任のなすりつけ合いが始まった。

 どう考えても、韓国人オーナーが悪いわけではあるが、すでにニュージーランドへ国外逃亡している。店舗の家賃もすべて放棄。共同経営者もそこまで面倒を見る覚えもない。新大久保店の4LDKは1年以上経った現在も当時のままで放置されたままとなっている。

 筆者はこの新大久保店が崩壊した後の昨年夏に、店の中に入らせてもらったが、すでに中は悲惨だった。客との事後に使ったのであろうティッシュペーパーや、スタッフたちが食事をしたまま洗っていない食器、ゴミ袋、生ゴミが散乱していた。

 さて、いま店の中はどんなことになっているのだろうか。不法就労のアジト・違法マッサージ店としての期待を裏切らない幕切れではある。
國友 公司

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