Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191128-00000035-sasahi-life&p=2
国内外の人々を惹きつけてやまない京都。その四季折々の魅力を、京都在住の人気イラストレーター・ナカムラユキさんに、古都のエスプリをまとったプティ・タ・プティのテキスタイルを織り交ぜながら1年を通してナビゲートいただきます。愛らしくも奥深い京こものやおやつをおともに、その時期ならではの美景を愛でる。そんなとっておきの京都暮らし気分をお楽しみください。
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■晩秋の紅葉から初冬へ 京のクリスマス
12月に入り、御池通の街路樹の落ち葉をサクサクと踏みしめながら歩くのが楽しい時期。遅めに紅葉が始まった樹々が紅く染まり、中旬頃まで晩秋の風景を愛でることが出来ます。そして、少しずつ静けさをとり戻し、ようやく京都らしい落ち着きを感じられるので、のんびりと過ごしたい方にはおすすめの時期でもあります。
和のイメージが強い京都も12月を迎えると、あちこちでイルミネーションやツリーの飾りが輝きはじめます。クリスマスやご挨拶のギフトシーズン、贈り物や相手のことを思い巡らす時間も、とても大切なのではないかなと思います。地元の人にも旅人にも、いつも温かく気取りなく、昭和の時に戻ったような懐かしさにほっとする「喫茶チロル」は、そんな時間を過ごすのにぴったりな場所です。今回は、レトロ喫茶で過ごしながら、クリスマスシーズンにぴったりな小物と合わせてご紹介します。
■地元から愛され続けるレトロな喫茶 懐かしい玉子サンドの味
二条城のほど近く、神泉苑の西側角に1969(昭和44)年から佇む「喫茶チロル」は、いつも元気いっぱいに朗らかな笑顔と声で迎えてくださるお母さんの秋岡登茂(とも)さんと、父の代から受け継ぎ、厨房を切り盛りする二代目店主の誠さんが家族で営まれています。
木造二階建て、赤と黒のテント、窓の鎧戸(よろいど)や、くるんとした窓鉄柵の装飾……初めてお店の前を通りかかった時、その佇まいに胸がキュンとしてしまったことを今でも覚えています。店内は、山小屋風の空間に、使い込まれてきた小ぶりの木のテーブルと椅子が並び、常連さんのおしゃべりも小気味良く、レトロで懐かしい雰囲気です。名物のカレーの次に人気の玉子サンドは、私にとって定番メニューです。ふんわりしっとりの食パンに、薄切りのきゅうり、中はとろりとした出来立てのあたたかい玉子焼き。口に頬張ると何とも言えない幸せな気持ちに包まれるのです。普通サイズは、男性が満足出来るぐらいボリュームたっぷりなので、女性にはハーフがおすすめ。いつも一緒に頼むのは、コクがあって懐かしい味のミックスジュース。気取りない温かな雰囲気と味わいに、身も心もほっと和みます。
■晩秋の紅葉から初冬へ 京のクリスマス
12月に入り、御池通の街路樹の落ち葉をサクサクと踏みしめながら歩くのが楽しい時期。遅めに紅葉が始まった樹々が紅く染まり、中旬頃まで晩秋の風景を愛でることが出来ます。そして、少しずつ静けさをとり戻し、ようやく京都らしい落ち着きを感じられるので、のんびりと過ごしたい方にはおすすめの時期でもあります。
和のイメージが強い京都も12月を迎えると、あちこちでイルミネーションやツリーの飾りが輝きはじめます。クリスマスやご挨拶のギフトシーズン、贈り物や相手のことを思い巡らす時間も、とても大切なのではないかなと思います。地元の人にも旅人にも、いつも温かく気取りなく、昭和の時に戻ったような懐かしさにほっとする「喫茶チロル」は、そんな時間を過ごすのにぴったりな場所です。今回は、レトロ喫茶で過ごしながら、クリスマスシーズンにぴったりな小物と合わせてご紹介します。
■地元から愛され続けるレトロな喫茶 懐かしい玉子サンドの味
二条城のほど近く、神泉苑の西側角に1969(昭和44)年から佇む「喫茶チロル」は、いつも元気いっぱいに朗らかな笑顔と声で迎えてくださるお母さんの秋岡登茂(とも)さんと、父の代から受け継ぎ、厨房を切り盛りする二代目店主の誠さんが家族で営まれています。
木造二階建て、赤と黒のテント、窓の鎧戸(よろいど)や、くるんとした窓鉄柵の装飾……初めてお店の前を通りかかった時、その佇まいに胸がキュンとしてしまったことを今でも覚えています。店内は、山小屋風の空間に、使い込まれてきた小ぶりの木のテーブルと椅子が並び、常連さんのおしゃべりも小気味良く、レトロで懐かしい雰囲気です。名物のカレーの次に人気の玉子サンドは、私にとって定番メニューです。ふんわりしっとりの食パンに、薄切りのきゅうり、中はとろりとした出来立てのあたたかい玉子焼き。口に頬張ると何とも言えない幸せな気持ちに包まれるのです。普通サイズは、男性が満足出来るぐらいボリュームたっぷりなので、女性にはハーフがおすすめ。いつも一緒に頼むのは、コクがあって懐かしい味のミックスジュース。気取りない温かな雰囲気と味わいに、身も心もほっと和みます。
■身近にさりげなく 贈る楽しみも感じられるクリスマスリース
日々の暮らしの中にほんの少しでも植物があると、ほっとしますね。私の店やアトリエには毎日、小さなお花屋さん「suuka」のお花があり、日々癒されたり励まされたりしています。「suuka」があるのは御所の北側辺り、京町家の姿も残る住宅街の路地。お花を身近にさりげなく、暮らしの中に季節感を取り入れて楽しんでいただけたらと、花束にはいつも手書きのお花の名前のメモがそっと添えられています。初めて知る植物の名前には、いつもワクワクしてしまいます。
12月に入ると必ずお願いしているのが、クリスマスリースです。今回のリースには、サツマスギ、ブルーアイス、ユーカリポプラス、野バラの実、グロボラスが使われ、長く飾って植物の色や香りの変化も楽しんでいきたくなります。玄関や部屋に飾ったり、贈り物にもぴったりです。
■京都の貼箱職人が手掛ける ジュエリーボックス
さて、贈り物と言えば、ラッピングやパッケージも大切にしたいですね。京都の山科で100年以上続く紙器メーカーの老舗「マルシゲ紙器」の四代目・大西景子さんが10年前に立ち上げられた「ボックスアンドニードル」。五条通りに面するビンテージビルディングの中の一室には、ラッピングペーパーや形も色も様々な貼箱がたくさん積まれていて、心が弾みます。イタリア、フランス、フィンランド、ネパールなど世界中から選び集めた紙を使って、職人さんがひとつひとつ手貼りで作っているのです。
クリスマスの贈り物にと選んだ箱は、ジュエリーボックス。箱の中は、6つの内箱に分けられ、どれを選ぶかは自由自在。迷いながら選ぶ楽しさに、時間を忘れ夢中になってしまいました。表はイタリアの木版画の紙、中の小箱の紙は幾何学や小花柄が愛らしいドイツのカルタプラ社製、細長い箱はイタリアのボタニカル柄のプリントペーパー。ジュエリーの他にとっておきの切手や文房具を納めてもいいですね。
日々の暮らしの中にほんの少しでも植物があると、ほっとしますね。私の店やアトリエには毎日、小さなお花屋さん「suuka」のお花があり、日々癒されたり励まされたりしています。「suuka」があるのは御所の北側辺り、京町家の姿も残る住宅街の路地。お花を身近にさりげなく、暮らしの中に季節感を取り入れて楽しんでいただけたらと、花束にはいつも手書きのお花の名前のメモがそっと添えられています。初めて知る植物の名前には、いつもワクワクしてしまいます。
12月に入ると必ずお願いしているのが、クリスマスリースです。今回のリースには、サツマスギ、ブルーアイス、ユーカリポプラス、野バラの実、グロボラスが使われ、長く飾って植物の色や香りの変化も楽しんでいきたくなります。玄関や部屋に飾ったり、贈り物にもぴったりです。
■京都の貼箱職人が手掛ける ジュエリーボックス
さて、贈り物と言えば、ラッピングやパッケージも大切にしたいですね。京都の山科で100年以上続く紙器メーカーの老舗「マルシゲ紙器」の四代目・大西景子さんが10年前に立ち上げられた「ボックスアンドニードル」。五条通りに面するビンテージビルディングの中の一室には、ラッピングペーパーや形も色も様々な貼箱がたくさん積まれていて、心が弾みます。イタリア、フランス、フィンランド、ネパールなど世界中から選び集めた紙を使って、職人さんがひとつひとつ手貼りで作っているのです。
クリスマスの贈り物にと選んだ箱は、ジュエリーボックス。箱の中は、6つの内箱に分けられ、どれを選ぶかは自由自在。迷いながら選ぶ楽しさに、時間を忘れ夢中になってしまいました。表はイタリアの木版画の紙、中の小箱の紙は幾何学や小花柄が愛らしいドイツのカルタプラ社製、細長い箱はイタリアのボタニカル柄のプリントペーパー。ジュエリーの他にとっておきの切手や文房具を納めてもいいですね。
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