Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191211-00000004-tssv-l34
12/11(水) 、ヤフーニュースより
高齢化と外国人増加の進む広島市中心部の巨大市営団地、基町アパートの今です。新たに広島市が作った特例のUターン制度を活用し、アパートに戻ってきた若者を取材しました。
今月6日、広島市中区の基町アパートでは管理する広島市からUターン制度の第1号として兄弟で入居する若者、室田北斗さん、宙人さんにアパートの鍵が手渡されました。
【基町社協・徳弘親利会長】
「頼むで、よっしゃ(握手)」
地元住民の代表も心待ちにしていた街の担い手の帰還に喜びを隠しきれません。
広島市は、基町アパートの自治活動を支える若者を増やそうと、4年前から特例入居制度を始め、若年、地域貢献、学生という枠に加え、今年4月から、Uターンを加えました。
過去に基町アパートへ住んだことがあり、親などの世話をするのが条件です。
【基町社協・徳弘親利会長】
「ここで生まれた子じゃね。何でも知っとる。(3人には)手始めに自治会の役員から始めようと、それをやっていたら各種の地域の団体長にもなってもらわにゃいけんし」
基町アパートは広島市の中心部にあり4000人ほどが住む巨大団地ですが、全棟が市営アパートのため所得制限などが厳しく、65歳以上の高齢化率が5割近くに上っています。
室田さん兄弟3人は、高校卒業後に就職で近くの町に別居していましたが、今回のUターン制度適用で親の近くの部屋に戻って来ました。
【室田宙人さん】
「わくわくしますね」
【室田北斗さん】
「景色もすごく懐かしいと思うし」「一般で入った方もいるので、そういう方に僕らから発信する機会を与えてもらったら、一緒に巻き込んで盛り上げていこうとよと言えたらいい」【室田宙人さん】
「僕らは昔からやっているので手伝いもできたりコミュニケーションも取りやすいし、期待されとる働きぐらいはできるんじゃないかと思っている」
翌日から始まった引っ越し、室田さん3兄弟と知人らも手伝い、これまで兄弟で住んでいた隣町の西白島町から基町アパートの部屋に荷物を運び込みました。
同じ棟の別室に住む母親も手伝いにやってきました。息子たちが帰ってきたことにホッとした表情です。
【母親・室田礼子さん(52)】
「しょっちゅう、これからも会えますし、気持ち的にも助かりますし、安心感はあるかな。
でも、みんなに迷惑かけるじゃないかとか気がかりなところもあるので、気をもみそうな気がしないでもない」
引っ越しで重要なのは近所づきあい、お隣りに住む、ネパール人の一家にご挨拶して親睦を深めます。
【隣人に挨拶】
「こんにちは、今大丈夫ですか?上の階に越していた室田といいます」
【隣人のネパール人】
「こっちも子供がいっぱいおるから、うるさくなるかもしれません、すいません。お願いします」
基町アパートの特徴は高齢化だけでなく、外国人住民の多さにも現われています。
町の中心にあり便利で家賃が安いため住民の22.3パーセント、5人に1人が外国籍で、その8割が中国、残りが韓国、ネパールなどなっています。
基町の歴史は、戦国時代、デルタに作られた広島城の城郭部分にあたり。
明治時代からは軍都の中心として陸軍の施設や病院などが作られました。
被爆後には、木造の公営住宅や原爆スラムが立ち並ぶ街となり、1960年代から70年代に公営アパートの街に生まれ変わりました。
基町アパートは公営住宅のため所得による入居制限があり、日本人の若者は転居する一方ですが、外国籍の住民は年々増えていっています。
この移りゆく町で生きていく3人の思いは…
【室田宙人さん】
「海外の人にも慣れてもらって、日本人と似たような生活とかしてもらえれば、僕らもやりやすいし、おたがい仲良くできる。僕らも、できるように歩み寄りたい」
【室田圭さん】
「そういった状況の中で育ってきたので、特に偏見はない。むしろ外国人のほうが、挨拶が良かったりするので、特に不満はない」
特例入居をする若者たちは、盆踊りなど町の3大行事の運営に協力することになっていて、その数は現在、24戸、42人まで増え、広島市は令和4年度に55戸まで増やすのを目標にしています。
【室田北斗さん】
「もう少しこういう機会をほかの友達とか同世代の人とか、一緒にすごしてきた人に知ってもらい、チャンスをもっとあげてほしい」
【近所の人は】
「若い方をどんどん入れてもらって、高齢者になると行事に出られないので若い人に継いでいっていただけたらいい」
「安心感はありますよね。子供さんが親がおるから入居できるというと、親は安心ですよね」
過去からの歴史が折り重なる街でこれから日本人住民と外国人が融合し、発展していけるか。若者たちの取り組みは始まったばかりです。
今月6日、広島市中区の基町アパートでは管理する広島市からUターン制度の第1号として兄弟で入居する若者、室田北斗さん、宙人さんにアパートの鍵が手渡されました。
【基町社協・徳弘親利会長】
「頼むで、よっしゃ(握手)」
地元住民の代表も心待ちにしていた街の担い手の帰還に喜びを隠しきれません。
広島市は、基町アパートの自治活動を支える若者を増やそうと、4年前から特例入居制度を始め、若年、地域貢献、学生という枠に加え、今年4月から、Uターンを加えました。
過去に基町アパートへ住んだことがあり、親などの世話をするのが条件です。
【基町社協・徳弘親利会長】
「ここで生まれた子じゃね。何でも知っとる。(3人には)手始めに自治会の役員から始めようと、それをやっていたら各種の地域の団体長にもなってもらわにゃいけんし」
基町アパートは広島市の中心部にあり4000人ほどが住む巨大団地ですが、全棟が市営アパートのため所得制限などが厳しく、65歳以上の高齢化率が5割近くに上っています。
室田さん兄弟3人は、高校卒業後に就職で近くの町に別居していましたが、今回のUターン制度適用で親の近くの部屋に戻って来ました。
【室田宙人さん】
「わくわくしますね」
【室田北斗さん】
「景色もすごく懐かしいと思うし」「一般で入った方もいるので、そういう方に僕らから発信する機会を与えてもらったら、一緒に巻き込んで盛り上げていこうとよと言えたらいい」【室田宙人さん】
「僕らは昔からやっているので手伝いもできたりコミュニケーションも取りやすいし、期待されとる働きぐらいはできるんじゃないかと思っている」
翌日から始まった引っ越し、室田さん3兄弟と知人らも手伝い、これまで兄弟で住んでいた隣町の西白島町から基町アパートの部屋に荷物を運び込みました。
同じ棟の別室に住む母親も手伝いにやってきました。息子たちが帰ってきたことにホッとした表情です。
【母親・室田礼子さん(52)】
「しょっちゅう、これからも会えますし、気持ち的にも助かりますし、安心感はあるかな。
でも、みんなに迷惑かけるじゃないかとか気がかりなところもあるので、気をもみそうな気がしないでもない」
引っ越しで重要なのは近所づきあい、お隣りに住む、ネパール人の一家にご挨拶して親睦を深めます。
【隣人に挨拶】
「こんにちは、今大丈夫ですか?上の階に越していた室田といいます」
【隣人のネパール人】
「こっちも子供がいっぱいおるから、うるさくなるかもしれません、すいません。お願いします」
基町アパートの特徴は高齢化だけでなく、外国人住民の多さにも現われています。
町の中心にあり便利で家賃が安いため住民の22.3パーセント、5人に1人が外国籍で、その8割が中国、残りが韓国、ネパールなどなっています。
基町の歴史は、戦国時代、デルタに作られた広島城の城郭部分にあたり。
明治時代からは軍都の中心として陸軍の施設や病院などが作られました。
被爆後には、木造の公営住宅や原爆スラムが立ち並ぶ街となり、1960年代から70年代に公営アパートの街に生まれ変わりました。
基町アパートは公営住宅のため所得による入居制限があり、日本人の若者は転居する一方ですが、外国籍の住民は年々増えていっています。
この移りゆく町で生きていく3人の思いは…
【室田宙人さん】
「海外の人にも慣れてもらって、日本人と似たような生活とかしてもらえれば、僕らもやりやすいし、おたがい仲良くできる。僕らも、できるように歩み寄りたい」
【室田圭さん】
「そういった状況の中で育ってきたので、特に偏見はない。むしろ外国人のほうが、挨拶が良かったりするので、特に不満はない」
特例入居をする若者たちは、盆踊りなど町の3大行事の運営に協力することになっていて、その数は現在、24戸、42人まで増え、広島市は令和4年度に55戸まで増やすのを目標にしています。
【室田北斗さん】
「もう少しこういう機会をほかの友達とか同世代の人とか、一緒にすごしてきた人に知ってもらい、チャンスをもっとあげてほしい」
【近所の人は】
「若い方をどんどん入れてもらって、高齢者になると行事に出られないので若い人に継いでいっていただけたらいい」
「安心感はありますよね。子供さんが親がおるから入居できるというと、親は安心ですよね」
過去からの歴史が折り重なる街でこれから日本人住民と外国人が融合し、発展していけるか。若者たちの取り組みは始まったばかりです。
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