Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/6a84c60cb087062f0460c04c578387a66afa12a1
配信、ヤフーニュースより
高知市で、がんと戦っているネパール人の専門学校生がいます。この夏に受けた腫瘍の摘出手術は成功していましたが、肺への転移が見つかりました。闘病生活が続く中、「今は何より家族に会いたい」という思いからネパールへの一時帰国を決めました。 「お久しぶりです」 友人と熱い握手をかわすのは、ネパール出身の専門学校生カナル・ケサブさんです。ケサブさんは、高知市の「国際デザイン・ビューティーカレッジ」の日本語学科で学ぶために、おととし、高知にやってきました。学校の卒業や婚約者との結婚が決まっていましたが、去年12月、がんが見つかりました。 「生活とか未来とかどうなるかわからなくなってショックでした。どうして私だけが(がんに)なったのかとか」(カナル・ケサブさん) ネパールと日本。どちらで治療を受けるか悩んだ末、ケサブさんは、高知での闘病生活を選びます。そんなケサブさんを応援しようとクラスメートが中心となって治療費を募る活動をスタート。支援活動の輪は、どんどん広がっていきました。 四万十町の小学校でも・・・ 「みんなでケサブさんが元気になるように応援していきましょう」 大勢の人の応援を受けたケサブさんは今年7月、腫瘍の摘出手術に臨みます。 手術は無事成功。腫瘍はすべて摘出され、少しずつ、もとの生活に戻り始めていましたが・・・ 「なかなか、がんはわからなくてどうなるかわからない」(カナル・ケサブさん) 手術後の経過を見る中で今月18日に精密検査を受けたところ、「がんの転移」が見つかりました。 「インドやネパールの医療も受けてみたい」、「今は、何より、家族や婚約者に会いたい」そんな思いから、ケサブさんはネパールへの一時帰国を決めました。 空港には、支援活動の中心となったクラスメート=イェヘスキエルさんら大勢の人が見送りに訪れました。 「悲しいけど今は大事なのは絶対、家族・婚約者。今度、日本にもどることを信じています。治ることも信じています。」(キエル・イェヘスキエルさん) ケサブさんをずっとそばで見守ってきた専門学校の理事長や、ケサブさんが就職を予定している企業も駆けつけました。 「日本で働きたい気持ちもあるみたいですから実現してほしいと伝えてますし、必ず早く帰って来いと伝えてます。間違いなく帰ってくるでしょう元気で。」(龍馬学園・佐竹新市理事長) 「ネパールで落ち着いて婚約者と一緒にいて高知に帰って来て、治療を受けて完治することを願っています。人柄も心もすごく優しい方です。ぜひ働いて、友人も連れてきていただきたいです。」(土佐電子・辻韶得代表取締役) ケサブさんは、空港に集まった一人ひとりに色紙を手渡しました。薬の副作用で、しびれる手で描いた手書きのメッセージです。 「みなさんのおかげで日本で治療することもできて治療もがんばることができた。がんばります、がんまります。高知に帰ってきます。ずっと高知に住みたいですから高知に帰ってまた高知でがんばりたいです」(カナル・ケサブさん)
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