Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/2f0a6abc3d3289b74fc8ccded072de8ee139512b
岩手県花巻市愛宕町の妙円寺の前住職林正文さん(85)は、2015年のネパール地震発生後から、同国の支援を続けてきた。遠野市のNPO遠野まごころネットと連携して支援金を贈り続け、被災した村に学校とコミュニティセンターも建設した。林さんは「ネパールは釈迦の生誕の地であるルンビニーがある国。このような取り組みができたのは、まさに仏縁。現地の子供たちの教育支援などに携われたのはうれしい」と相好を崩す。 ネパールでは15年4月25日にマグニチュード7・8の大地震が発生。建物の倒壊をはじめ土砂災害などの被害を及ぼし、死者が8000人以上に上る未曾有の大災害となった。 県ユニセフ協会常務理事と同協会花巻友の会会長を務める林さんはネパール地震の被害の大きさを知り、同国を支援する同NPOへの協力を決意した。 地震で多くの住宅が倒壊する被害を受けた人口約500人のジョロンゲ村に、18年3月に「コミュニティセンターハヤシ」を整備。19年には人口約200人のチャップ村に小学校「プライマリースクールハヤシ」を建設するなど、子供たちの教育環境と住民の集いの場を整えた。両施設には林さんの写真とともに、兵隊も武器も不要という意味を持つ信条「兵戈無用」という言葉が飾られている。 同NPOから送られてきた復興の進捗(しんちょく)状況に関する報告書を読み、林さんは「東日本大震災発生時には多くの国から義援金を頂いた。その恩返しでもある。村には人が集まれるような場所もないと聞いていた。困っている人たちを支えることができて良かった」と優しい笑顔を見せる。現地を訪問したことはないといい、「いつかネパールに出向いて、この目で施設を見てみたい」と夢を広げている。
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