Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c68faee777d789749b1dcfafaaa37befc52334
英グラスゴーで開催されている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の会場には世界各国や国際機関、NGOなどによる展示スペースが設けられ、世界のNGO関係者や専門家らがイベントなどを通じて知見や交流を深めている。今回の首脳級会合「世界リーダーズサミット」を彼らはどう見たのか。 英エディンバラ大のバイオ炭の専門家、オンジェ・マシェクさんは「いくつもの公的な表明が出されるのはとても重要。すでに森林破壊問題に関する約束もあった」と前向きに評価する。 一方、エネルギーや環境、開発問題に取り組むネパールのNGOのビラジ・ガウタム最高経営責任者(CEO)は「リーダーが集まるのは良いが、それだけで十分とは言えない。私は各国に大胆な決断を望んでいる」とくぎを刺した。 ガウタムさんは「気候変動による激烈な災害に我々(途上国)の政府は対応できない」と、先進国から途上国への資金援助の重要性を訴えるとともに、中国やインドの二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの目標についても「明確に不十分」と言い切った。 スコットランド在住の農業関連NGOの女性メンバー、サラ・モイズさんは「(各国の)目標は良いが、いずれも遠い未来の話だ。2030年や50年まで待つことはできない。その前に何かをしないといけない。状況を本当に変えるには短期的な目標が必要だ」と述べた。 一方、マシェクさんは「大国なしでは意義ある目標到達が難しくなる。彼ら自身が直面する課題も認識し、みんなのためになる解決策を見つけていくべきだ」と中国やインドなどにも理解を示した。 西アフリカ・ガーナで環境や開発問題に取り組むNGOのエリック・クムラ・アメジャコウさん(34)は「(各国の)国益の観点から合意が難しいこともある。だが我々市民社会が圧力をかけることで、みんなの利益になる一定の合意に彼らが到達できると思う」と希望を語った。【グラスゴー服部正法】
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