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静岡県伊東市出身の少女が磐田市を拠点とする「なでしこリーグ」のチームに入団した。驚きのサッカーキャリアをもつ、この長身のストライカーの夢はヨーロッパのプロリーグ参戦だ。17歳の原石の素顔に迫る。 【関連記事】清水エスパルス監督交代劇から一夜 平岡新監督のもと練習再開
抜群の運動神経にエリート養成学校も注目
社会人1部リーグで戦うサッカーチーム「富士通沼津」で、紅一点の選手がプレーをしている。 静岡県伊東市出身の三好茜選手(17) だ。巧みなボール技術とスピードで男子選手にも引けを取らない。
選手登録はできないので練習のみの参加だ。 富士通沼津・加藤雅也コーチ: 女性の中でもあれだけ能力が高い子が、この静岡県東部にいるんだなと思って
富士通沼津・前川翔太主将: 僕たちが圧倒される部分もあるので、やっていて刺激にしかならない 三好選手がサッカーを始めたのは小学1年生の時。ここから驚きのサッカーキャリアが始まる。
恵まれた体格と運動神経が評価され、世界最高峰のアスリート養成学校「IMGアカデミー」からスカウトされた。 テニスの錦織圭選手も輩出したエリート養成機関に認められたのだ。 三好茜選手: サッカーの楽しさや勝った時の嬉しさを感じることができた
世界中から集まったエリートに揉まれる中で、徐々に芽生えた感情… それは「本気でプロになりたい」という気持ちだった。 新型コロナの感染拡大で去年帰国を余儀なくされたが、情熱が消えることはなかった。
欧州プロリーグめざし再出発
収束を待って再びアメリカに戻りアカデミーを卒業すれば、名門大学や大企業への就職が保証されるが… 三好選手: 勉強は後からでもできるけどサッカーは年をとるとできない。プロになりたいという夢があったので、(IMGを)やめてヨーロッパ(の女子プロリーグ)にチャレンジしようと決断しました。 壮大な夢に向かって静岡から再出発。ただ、一人ではなかった。
コーチは“ネパールの英雄”
彼女の傍らにいるのは、専属コーチのサントス・シャフカラさん。 少年団チームに所属していた時の指導者だ。 実は彼は元ネパール代表で祖国では「英雄」と称される人気選手だ。
現在は三好選手が練習に参加する社会人チームでプレーをしながら、彼女の自宅に住み込みで指導をしている。 サントスコーチ: (三好選手は)プロになりたいという思いがある選手。世界のトップになりたいという強い思いがあったのでコーチをしようと決意しました
三好選手: (サントスコーチは)朝起きてサッカー見て、サッカーして、帰ってきてからもサッカー見て、サッカーのことを考えて寝る生活をしています。それが自分にも必要だと思います 自分以上にサッカーへの情熱を持つコーチのもとで、サッカー漬けの毎日を送っている。
まずは地元のなでしこチーム入団
そしてこの秋、嬉しい知らせが届いた。 元日本代表の本田美登里さんから、自身が監督を務める磐田市のクラブ「静岡SSUアスレジーナ」(なでしこリーグ2部)に入らないかと誘われたのだ。 名将のもと、なでしこリーグで経験を積めるチャンスに、三好選手はすぐさま家族で磐田へ移住した。
サッカーに打ち込む決意の表れは家の中にもあった。 三好選手: いっぱいそろえると居心地がよくなってしまうので サッカー用品以外は何もない。 三好選手: 毎日、「一刻も早く海外に行かなかくては」という気持ちになるために荷物は少なくしています 「ヨーロッパでプロになる」、その目標に一点の曇りもない。
世界を見すえ 「全試合得点のストライカーに」
女子サッカー界の原石、三好茜選手。その眼差しは、まっすぐ世界を見すえている。 三好選手: サッカーは生活、自分の一部。サッカーなしでは今は暮らせない。自分はストライカーなので全部の試合で点をとれる選手になりたい
(Q.サントスコーチは108試合で103ゴールを決めているが) 三好選手: すごいですよね。(サントスコーチを)超えたいです 三好選手は「プロになってお金を稼げたら、サッカーをやりたくてもできない子供たちのために使いたい」と話している。 17歳の原石は夢に向かって着実に歩みを進める。
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