2020年2月19日水曜日

米政府チャーター機、羽田出発 新型ウイルス陽性の米国人は日本で治療

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-51526627-bbc-int
2/17(月) 11:12配信、ヤフーニュースより
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していたアメリカ人を乗せたチャーター機2機が17日早朝、羽田空港を出発した。日本メディアが報じた。

乗客乗員約3700人を乗せた「ダイヤモンド・プリンセス」は、新型ウイルスに感染していた香港の男性(80)が乗船していたことが判明し、今月3日から横浜での停泊を余儀なくされている。

クルーズ船には約400人のアメリカ人が乗船していた。少なくとも40人のアメリカ人の感染が確認されており、日本国内で治療を受けることになるという。

横浜に停泊するクルーズ船での集団感染は、中国国外の感染としては最大規模。日本当局は16日、「ダイヤモンド・プリンセス」での感染者数は新たに70人増え、355人になったと明らかにした。

■感染者は日本国内で治療

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は16日、米CBS番組「フェイス・ザ・ネイション」内で、感染が確認されたアメリカ人はチャーター便には乗らず、日本国内で治療を受けることになると述べた。

退避機に搭乗した正確な人数は不明だが、搭乗者はアメリカ到着後、米空軍基地へ移送されるとみられる。

「機内で新型ウイルスの症状が出始めた人がいれば、機内で隔離する」とファウチ所長は述べた。

■米入国後に追加隔離措置

入国者は、クルーズ船内での隔離期間に加えて、新たに14日間の隔離措置を受けることとなる。ファウチ所長は、その理由について、「船内での感染力は本質的に、ホットスポットにいるのと同じようなものだからだ」と説明した。

一部のアメリカ人はチャーター機での退避を拒否し、隔離措置が解除される2月19日まで船内に残ることを選んだ。

クルーズ船の乗客で弁護士のマット・スミスさんは、感染の可能性がある人たちと一緒にバスに乗って、チャーター機まで移動したくないと述べた。

「私たちは予定通り船内での隔離措置をただ終えたい。日本で数日間、隔離されていない状態でリラックスしてから、私たち自身で手配した通りにアメリカへ空路で戻りたい。それのどこが悪いんだ?」

https://twitter.com/mjswhitebread/status/1228527057153318912

イスラエル、香港、カナダもチャーター機でそれぞれの市民を退避させる方針。

■中国の死者数1690人超に

中国当局は16日、湖北省で新たに100人が死亡したと発表した。15日の死者は139人だった。

16日の新しい感染者数は計1933人で、前日より5%近く増えたため、3日連続の減少は打ち止めとなった。

湖北省での正式な感染者数は現在、5万8182人。死者数は1692人に達した。

今回のエピデミック(伝染病)の中心地となった人口6000万人の湖北省では、当局がアウトブレイク(大流行)に対抗するための移動制限を厳しくしている。

同省の住民は、自宅待機を命じられているが、非常時には自宅を離れることは許可されるという。また、食料や必需品の購入のための、3日置きの外出が許されるのは、各家庭につき1人に制限されることになる。

団地では、開放される入り口は1箇所に限定される。確実に住民のみが出入りできるよう、監視されるという。

薬局やホテル、食材店、医療サービス以外の事業はすべて、閉鎖が続くこととなる。

必需品の宅配で使用する車両を除く、自家用車の使用も禁止される。

一方、北京当局は、市内に戻ってきた人々対し、14日間の隔離措置を受けるよう命じた。応じない場合には、処罰の対象となる可能性がある。

中国人民銀行(中央銀行)では、新型ウイルスの拡大を止めるため、使用済みの紙幣を再び流通させる前に消毒し保管するという。

中国国務院によると、「重篤」だとされる感染者の割合は、全国で15%から7%へと減少している。

台湾は、直近の海外渡航歴のないタクシー運転手(61)が死亡したと発表した。この運転手は糖尿病とB型肝炎を患っていたと、台湾の衛生福利部の陳時中部長は述べた。運転手の乗客の多くは中国から来た人たちだったという。

中国国外では、30近い国々で500人以上に感染している。また、中国大陸以外での死者は、フランス、香港、フィリピン、日本で確認されている。

こうした中、湖北省武漢を出発した、ネパール人175人を乗せた航空機がカトマンドゥに到着した。

(英語記事 Americans from quarantined cruise ship leave Japan)
(c) BBC News

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