2020年2月7日金曜日

新型肺炎 中国、27日から海外団体旅行禁止 春節期、観光に影響必至

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200125-00000045-mai-int
1/25(土)、ヤフーニュースより
 中国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルスによる肺炎の急拡大を受け、旅行業界団体「中国旅行社協会」は25日、27日から日本を含む国外への団体旅行を一律に停止すると決めた。中国中央テレビ(CCTV)が報じた。政府の要請による暫定的な措置だという。25日の春節(旧正月)前後は大勢が旅行するため、観光地などに影響を与えそうだ。

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 同協会は24日、国内の団体旅行を停止しつつ、国外旅行については安全に旅行できることを条件に認めていた。習近平国家主席は25日、中国共産党の政治局常務委員会を招集。「流行が加速している」と危機感を示し、対策指導グループを設置した。政府の取り組み強化で、事実上の国外団体旅行の禁止につながったとみられる。個人の国外旅行も旅行会社が航空券と宿泊先をセットで手配する場合は認められず、キャンセル料金などは関連法規に従って解決すべきだとされる。

 団体旅行の割合は不明だが、春節の帰省期間(1月10日~2月18日)中、団体と個人を合わせた国外旅行客は700万人と推計され、目的地のトップは日本。2019年の中国から日本への訪問客は過去最高の959万人を記録した。

 ◇14カ国・地域に拡大

 中国衛生当局は25日、新型肺炎の死者が中国本土で41人になり、感染者はチベット自治区以外の30の省・自治区・直轄市で計1298人、うち重症者が237人になったと発表した。死者、感染者いずれも前日比で5割以上増加した。

 一方、日本の厚生労働省は25日、旅行で東京を訪れた中国・武漢市在住の30代女性の感染が確認されたと発表した。日本国内での感染確認は3人目となる。

 中国本土の患者の地域別内訳は、湖北省729人(うち武漢市572人)▽広東省78人▽浙江省62人▽重慶市57人▽北京市41人▽上海市33人▽河南省32人▽四川省28人――などで、武漢市以外でも急拡大した。

 中国紙・人民日報によると、武漢市では23病院のベッド計4000床が疑い例を含む新型肺炎患者に使われており、月末までに6000床増やし計1万床を治療にあてる計画だ。

 中国以外で新たに感染が判明した国は、豪州4人▽フランス3人▽マレーシア3人▽ネパール1人――で、中国を含め計14カ国・地域で確認されている。欧州での感染確認は初めてだ。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは25日、米政府が武漢市在住の米国人約1000人を退避させるためにチャーター機を手配中だと報じた。

 世界保健機関(WHO)はヒトからヒトへの感染が中国にとどまっていることなどから「緊急事態」宣言を見送ったが、その後ベトナムの2人についてヒトからヒトへの感染とみられることを明らかにしている。【北京・浦松丈二】

 ◇各国・地域の感染者数(25日午後8時半現在)

中国本土1298人(死者41人)▽香港5人▽マカオ2人▽台湾3人▽日本3人▽韓国2人▽タイ5人▽ベトナム2人▽シンガポール3人▽ネパール1人▽米国2人▽豪州4人▽フランス3人▽マレーシア3人

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