2020年2月7日金曜日

波乱を暗示する「庚子」の2020年、新型肺炎が世界を覆う可能性

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200129-00227129-diamond-bus_all
1/29(水) 、ヤフーニュースより
● 東京五輪と米大統領選 だけではない“波乱の年”?

 2020(令和2)年の干支は「庚子(かのえ・ね、コウ・シ)」。である。

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 「庚」は植物の成長が止まって新たな形に変化しようとする状態を、「子」は植物の種子の中に新しい生命がきざし始める状態を表す。

 「庚子」では、新たな変化、潮流が生まれる可能性を表すということになり、レジーム更新や世代交代などがキーワードになる可能性がある。

 また「子年」にあたり、それぞれ4年に一度のオリンピックや米大統領選が予定されるが、それだけでなく、早くも年明けから、波乱の年を思わせる出来事が相次いでいる。

 急拡大している中国発の新型ウイルス肺炎問題も要注意だ。
 前回60年前の「庚子」である1960(昭和35)年には、国内では、1月に日米安全保障条約が調印され、6月には批准に反対するデモ隊が国会を取り囲むなどの混乱の後、当時の岸信介首相が退陣した。

 後継の池田勇人内閣は「国民所得倍増計画」を打ち出し、高度成長時代が現出することになった。当時は岩戸景気(1958年7月~1961年12月)の真っただ中で、前年のIOC総会で1964年の夏季オリンピックの開催地が東京に決定していたこともあり、その後はインフラ整備も本格化することになる。

 「子年」は、4年に一度のオリンピックが開催され、米国では大統領選が実施される年でもある。

 2020年も、7月24日から第32回オリンピックおよび第16回パラリンピック大会が東京で開催され、一方、米大統領選は11月3日に予定されている。

 戦後の子年の米大統領選では、1948年はトルーマン大統領(民主党)が再選、1960年はケネディ氏(民主党)が当選(相手は共和党のニクソン氏)した。

 1972年にはニクソン大統領(共和党)が再選、1984年にはレーガン大統領(共和党)が再選、1996年にはクリントン大統領(民主党)が再選、2008年にはオバマ氏(民主党)が当選(相手は共和党のマケイン氏)した。

 振り返ると、再選に挑んだ大統領はいずれも勝利している。

 このことはトランプ大統領には好材料かもしれないが、トランプ氏に過去の例が通じるとは必ずしも思えない。

 大統領選の前に米議会での弾劾審議が進むからだ。

 共和党が過半を占める上院の議席構成を考えると、有罪判決が下されるには、共和党から20人の造反が必要でハードルが高いとみられるが、大統領選への影響などは予想しにくい。

 歴代大統領44人のうち、弾劾訴追された大統領は第17代のアンドリュー・ジョンソン氏(弾劾裁判は1868年)と第42代のビル・クリントン氏(1998年)の2人だけで、いずれも無罪判決となったが、ジョンソン氏はレームダック化し、党の候補者指名を得られなかった。

 クリントン氏は2期目を終えて退任したが、弾劾訴追された大統領として、再選に向けた選挙キャンペーンに挑むのは、トランプ氏が初めてだ。

 トランプ氏は政治家の経験も軍人の経験もない史上初の米大統領だが、また、もし再選されるとまた新たな歴史を作ることになる。

 ちなみに、日本では、戦後6回ある子年のうち、5回で首相が交代する政変の年となっている。

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