Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/79ab994a9459f857fa109cf2b56b50f00bfb59aa
ワクチン接種証明書の提示といった条件を満たせば観光目的でも入国可能とする国が増えるなど、海外旅行の制限が徐々に緩和されています。海外旅行の計画を立てるのが楽しみになる中、今のうちにもっと世界の知識を身につけてみませんか? 阪急交通社は、さまざまな「世界一」に関する知名度調査を実施しました。高い山、長い川、世界遺産の数について、世界のトップ3がどれくらい日本人に知られているかのアンケート結果を公開します。 世界が対象となることでスケールが大きくなり、日本国内のこと以上に知らないことが多くなってくるでしょう。例えば山と川の世界一はどこで、どのくらいの規模なのか、そして世界遺産が一番多い国はどこで、どのくらいの数があるのか、わかりますか? 1位はわかっても2位、3位までわかる人は随分少ないものです。 ここからは、世界の1位~3位がわかった人の割合や、該当する場所、国について紹介していきます。今は難しくても「こんなすごい場所に行ってみたい!」「こんな素敵な景色が見てみたい!」と、将来行きたい場所の候補をぜひ見つけてみてください。 【調査概要】 有効回答数:554名 調査期間:2021/12/21~2021/12/28 調査対象:全国、20代以上の男女 調査手法:Webアンケート ※本アンケートは、どの場所や国が該当するか具体名を答えてもらい正答率を出したものではありません。
「世界一高い山」の知名度は66.4%
まずは山の高さから、見ていきます。世界で山の高さ1位、2位、3位なのはどの山でしょう。結果はこちらです。 世界一高い山はエベレストですが、「どこかわかる」と答えた人は66.4%いました。2位になると大きく下がり13.4%で、3位は5.1%です。
1位のエベレストは、ネパールとチベットの国境にある、標高8,848mの山です。世界中の登山者あこがれの山であり、技術や装置の進化によって登頂率は昔と比べかなり上がっているそうです。ただ、個人で登山する際に要するお金は1000万円以上とも言われ、よほどの覚悟や準備がないと挑めません。登れはしなくても一生に一度見るだけでも見てみたいということであれば、周辺にあるエベレスト街道というトレッキングコースを歩けば、近くからその姿が臨めます。
2位のK2(ケイツー)は中国とパキスタンの国境にあり、エベレスト以上に登頂の難易度が高い山として知られています。「K2」という名前の由来は、カラコルム山脈(Karakoram)を測量する際、山ごとにK1、K2、K3という番号を振っており、その番号がそのまま山の名前になってしまったからだそうです。
3位のカンチェンジュンガはネパールとインドの国境にある山です。カンチェンジュンガはチベット語で、「偉大な雪の5つの宝庫」という意味。標高8,586mの本峰をはじめ、西峰(8,505m)、中央峰(8,478m)など5つの峰を持つことに由来します。 なお、エベレストの高さはどのくらいか答えられるかという質問には、「はっきりと答えられる」「何となくなら答えられる」合わせて46.0%という数字となりました。
1位のナイル川はアフリカ大陸北東部を南北に流れる川で、長さは6,695kmもあります。「エジプトはナイルの賜物」とも呼ばれ、ナイル川により農業が上手くいき文明が栄えたというエジプトから、白ナイル川(ナイル川の支流)の源流となるビクトリア湖があるウガンダ、青ナイル川の源流となるタナ湖があるエチオピアまで10ヵ国以上を通ります。
アマゾン川は、南米のブラジルやその周辺の国を流れる、長さ6,516kmの川で、ナイル川と同じくらいの長さがあり、アマゾン川の方が世界一長いとする説もあります。流域面積の広さでは世界一です。アマゾン川に観光に訪れたら、熱帯雨林の大自然を堪能したり、ピラニア釣りが楽しめたりします。
日本では過去に揚子江と呼ばれていたこともある長江(ちょうこう)は中国中部を東西に流れる川。長さは6,380kmあります。長江の流れが作り出した渓谷「三峡(3つの渓谷の総称)」で絶景を楽しむクルーズが観光客に人気で、周辺には三国志ゆかりのスポットも点在しています。 なお、ナイル川の長さがどのくらいかについて、「はっきりと答えられる」「何となくなら答えられる」合わせて19.6%でした。
最後は、世界遺産の数が多い国についてです。日本の世界遺産の数は合計25個ですが、上位の国は一体どれだけの数、世界遺産に登録されているのでしょう。
1位は「イタリア」で、13.7%の知名度となりました。世界遺産は文化遺産と自然遺産、複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの)に分かれていますが、イタリアは文化遺産が52個、自然遺産が6個という内訳です。 例えば文化遺産では、「屋根のない美術館」とも言われるフィレンツェ、ミケランジェロの「最後の晩餐」で有名なシスティーナ礼拝堂があるヴァチカン市国、自然遺産では、つきでた尖峰が独特な姿を見せるドロミテなどが世界遺産として登録されています。なお、イタリアにあるいずれかの世界遺産に行ったことがあるかという質問もしたところ、行ったことがある人が14.4%と、1割を超えていることがわかりました。
中国は文化遺産が38個、自然遺産が14個、複合遺産が4個と、自然遺産や複合遺産の数も多いです。約21,000kmにも及ぶ大城壁「万里の長城」などはあまりにも有名でしょう。高さ200mを超える石柱が3,000以上もそそり立つ自然遺産「武陵源(ぶりょうげん)の景観と歴史地域」の景観は圧巻です。
ドイツは2021年に「ダルムシュタット」や「ヨーロッパの大温泉都市群」など5件が世界遺産として新たに登録されたことで3位となりました。完成まで600年余りが費やされたというケルン大聖堂、中世の美しい街並みが残るバンベルクなどが文化遺産として登録されています。 * * * 世界にはこのように、想像を超えるような規模のスポットが数多くあります。世界遺産の多い国では、日本では見られないような景色、味わえない文化にもたくさん触れることができるでしょう。
サライ.jp
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