Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4c8f80e665d9bac54f794510688388413ef79b38
ドキュメンタリー映画『アルピニスト』が7月8日に公開される。 世界的アルピニストのレジェンドたちからも一目置かれている命知らずの若きアルピニストがいた。彼の名はマーク・アンドレ・ルクレール。命綱無し、たった独り前人未到の挑戦ーー。世界でも有数の岩壁や氷壁、数々の断崖絶壁を、命綱もつけず、たった独りで登る無謀なフリーソロという登山スタイルを貫いた彼は、SNS社会に背を向けながらも、不可能とされていた数々の世界の山脈の難所に挑み、次々と新たな記録を打ち立てていく。だが、そんな偉業を成し遂げながらも、名声を求めない彼の性格から世間的な知名度はほぼ皆無だった。 【写真】『アルピニスト』場面カット 1950年代、ヨーロッパでは登山の概念やスタイルに、革命的な変化が起こり、アルピニストたちの装備は、少人数かつ軽装備となり、よってより急な崖を、より険しく危険な斜面を、より速くより身軽に登ることが可能に。技術革新のかいあって、山岳登山は一段階進化した。 1950年に、フランスの山岳隊が、ネパール中部にそびえ立つ高峰アンナプルナの初登頂に成功して以来、1953年にはヒマラヤ山脈のエベレストが、そして1956年にはマナスルの初登頂が成し遂げられるなど、1950年代は当時前人未到だった8000メートルを超える高峰の初登頂が続く。技術の進歩は、アルピニストたちの意識も大きく変え、アルピニストで歴史家のバーナデッド・マクドナルドが「何にも拘束されず、解き放たれ、完全にひとり。ハイレベルの単独登攀(とうはん)は一種のアートだ」と語れば、同じくアルピニストのラインホルト・メスナーも「過酷な状況に置ける生還というアートだ」と語ったという。そして、そのアルピニストたちのDNAを純粋に、色濃く受け継いでいるのが本作の主人公であるマークだ。
リアルサウンド編集部
0 件のコメント:
コメントを投稿