Source: http://www.sankei.com/world/news/151030/wor1510300041-n1.html Googleニュースより
2015.10.30
2015.10.30
【パトナ(インド東部)=岩田智雄】ネパールでインドからの燃料輸入が激減している問題に対処するため、ネパール国営石油会社は北京で28日、中国側の石油会社と中国から燃料を輸入する覚書に調印した。ネパールのメディアが伝えた。ネパールはガソリンや天然ガスなどの燃料供給をほぼすべてインドからの輸入に頼ってきたが、中国が提供に合意したことでネパールでの中国の存在感が増しそうだ。
合意では、ガソリンなどの石油製品をネパールが中国から輸入する。今後、価格や輸入開始時期について交渉する。
ネパールでは今年9月に公布された新憲法に対し、南部の親インド住民「マデシ」が権利拡大のため憲法修正を求め抗議行動を行ってきた。このため、インドからの物流が激減し、ネパールではガソリンなどの不足が深刻化している。
インドは、「貨物業者が(デモによる)治安上の懸念に苦情を訴えている」と説明しているが、ネパールでは、中国の台頭を警戒し、マデシの権利拡大をもくろむインドによる事実上の「経済封鎖」とみなされている。
内陸国ネパールは、燃料確保の「生命線」をインドに握られたままでは、インドの内政干渉は避けられないとして、もう一つの隣国である中国に代表団を送り、中国からの燃料輸入の道を探っていた。ただ、ネパールと中国の国境は山間部にあり、本格的な物流を行うには大型車の通行などに課題がある。
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