2015年11月18日水曜日

母子保健医療を向上へ ネパールから研修員

Source: http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=35633
2015-11-17

国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」の一環として、駒ケ根市などで母子保健医療の研修を受けるネパール人研修員9人が16日、同市役所を表敬訪問した。来庁したのは市が国際協力友好都市協定を結ぶポカラ市のウダヤ・ラナマガル市長代行(40)をはじめとする病院の運営委員チーム5人と、看護師や助産師などの医療チーム4人。運営委員チームは21日まで、メディカルチームは12月5日まで県内外の医療機関などで研修を受け、日本の母子保健医療を学ぶ。

 同事業は日本のNGOや地方自治体、公益法人などが企画した途上国への協力活動をJICAが支援し、共同で実施する制度。駒ケ根市ではポカラ市での乳幼児・妊産婦死亡率引き下げを目的とした「安全・安心な出産のための母子保健改善事業」を提案し、市民有志でつくる「ネパール交流市民の会」(小松原繁樹会長)と連携して3月から事業に着手している。

 研修員は外務省の支援で2012年にポカラ市内に建設された「ポカラ・駒ケ根母子友好病院」の院長や病院運営員、医師、看護師、助産師ら。一行は駒ケ根市を中心とする県内と東京の産婦人科や母子保健医療機関、大学などで研修を受け、病院の運営管理や医療技術の向上を図る。

 市役所で開いた研修員の対面式で、杉本幸治市長は「研修で得たものをポカラ市の皆さんのために生かし、今後の母子保健プロジェクトを進める上で中心的に関わってもらいたい」と期待。ウダヤ市長代行は「運営委員会では病院のマネジメント、医療スタッフは日本の高度な医療技術を学んで持ち帰り、ネパールの母子保健事業に役立てたい」と意欲を示していた。

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