2019年9月2日月曜日

【障害者スポーツ】理解を深め盛り上げる(9月2日)

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190902-00000006-fminpo-l07
9/2(月) 、ヤフーニュースより
 二〇二〇年東京パラリンピック開幕まで一年を切った。大会は東京都内を中心に、来年八月二十五日から九月六日まで二十二競技を繰り広げ、約四千四百人が参加する。県内に会場は設けられないが、本県には過去の大会で活躍した選手、今大会への出場が有望な選手がいる。障害者スポーツへの理解を深め、大会を盛り上げよう。

 パラリンピックは、障害のある選手が出場できる世界最高の国際競技大会に位置付けられている。第二次世界大戦の負傷兵が入院する英国の病院で一九四八(昭和二十三)年、車いす患者の治療や社会復帰のために開かれたアーチェリー大会が起源とされる。選手が自らの障害を乗り越えて力と技を競う姿は、観戦者に大きな感動を与える。

 一方で、共同通信社が国内のパラ選手を対象にしたアンケートによると、大会後に関心が薄れるのを、回答者の六割ほどが不安に感じている。一人一人の支援が、その不安を拭える。国内在住者向けに販売するチケットの一次抽選申し込みは九日までインターネットの公式サイトで受け付けている。多くの人が申し込むように期待する。
 県内で、五輪やパラリンピックの参加国・地域の選手と交流する「ホストタウン」に八市町村、「復興ありがとうホストタウン」に六市村が登録されている。

 ネパールのホストタウンの田村市に昨年十二月、パラ陸上の代表候補選手二人が訪れた。美山[みやま]小の児童とパラ競技のボッチャで交流した。

 英国の復興ありがとうホストタウンの本宮市には昨年六月、パラ水泳の金メダリストの英国上院議員が訪れ、本宮一中で講演した。両市の担当者はそれぞれ「障害者スポーツを学ぶきっかけを子どもたちに与えた」と振り返る。

 飯舘村はラオスの復興ありがとうホストタウンとなり、年内にパラ選手の合宿を実施する方向で調整している。

 他の市町村もパラ競技の体験会、国内選手の実技や講演を企画して、競技の知名度を高めたり、住民の共感を得る場を設けたりしてほしい。

 理解を深めるには、競技を実際に観戦する方法もある。今年の全国障害者スポーツ大会は十月十二日から十四日まで、茨城県内十市で開かれる。ひたちなか市で陸上や水泳、つくば市で車いすバスケットボールを行う。隣県での開催は絶好の機会といえる。
 私たち誰もが暮らしやすい共生社会を実現させるため、競技の体験や観戦は、何をするべきかを考える手だてにつながる。(川原田秀樹)

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