Source: http://www.nishinippon.co.jp/feature/new_immigration_age/article/298684
2016年12月30日10時22分、GOOGLEニュースより
=2016/12/30付 西日本新聞朝刊=
2016年12月30日10時22分、GOOGLEニュースより
人手不足を背景に留学生や技能実習生を含む外国人労働者が増える中、2015年に九州7県で少なくとも480人を超す留学生や実習生が学校や職場から行方不明になっていたことが、九州の各県警への取材で分かった。16年も11月末現在で450人以上が失踪。ネパール人とベトナム人が増えている。生活苦で日本語学校の学費が払えなくなったり、賃金の安さや人間関係のトラブルから実習先を逃げ出したりして難民申請をする事例が多いとみられ、原因の解明や対策が急務となっている。
警察庁は留学生や実習生の行方不明者数を公表しておらず、九州7県別の実態が明らかになるのは初めて。警察署に行方不明の届けが出たものにとどまるため、実際の失踪者はもっと多い可能性がある。
福岡入国管理局によると、7県の在留外国人(15年12月現在)のうち、留学生は2万4464人、実習生は1万7897人に上る。
九州7県警が把握している留学生と実習生の失踪者数(熊本、宮崎、鹿児島は実習生のみ)は、15年の1年間で福岡157人▽佐賀14人▽長崎65人▽熊本89人▽大分61人▽宮崎34人▽鹿児島63人‐の計483人。このうち80人程度が留学生とみられる。
16年1月から11月末までの失踪者数は、福岡160人▽佐賀29人▽長崎42人▽熊本90人▽大分49人▽宮崎30人▽鹿児島59人‐の計459人。国籍別は多い順に、ベトナム約200人▽中国約150人▽ネパール約50人‐となっており、前年と比べると中国人は約60人少ない一方、ネパール人は留学生を中心に約10人、ベトナム人は実習生を中心に約20人失踪が増えている。その他の国籍はミャンマー、カンボジア、インドネシア、フィリピン、タイなどが挙がっている。
福岡入国管理局によると、留学生の失踪者数についての統計はないが、実習生の失踪者数は九州7県で2010年が41人、2015年が409人で、5年間で10倍に増えた。法務省入国在留課や厚生労働省外国人研修推進室は共に「なぜ失踪者が増えているのか、政府として分析していない」としている。
=2016/12/30付 西日本新聞朝刊=
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