2017年7月13日木曜日

隣のラーメン店からキツーい「トンコツ臭」…対応してくれない場合、どうすれば?

Source: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170706-00006314-bengocom-life
7/6(木)、ヤフーニュースより

自宅近くに飲食店がオープンし、臭いに悩まされているーー。インターネットの掲示板やQ&Aサイトには、「住宅地に飲食店を作っていいの?」、「どうしたら解決できる?」と住宅街にできた飲食店の臭いに関する相談が寄せられています。

具体的には、「家の前に豚骨ラーメン屋が出来て臭くて窓開けられないんだが」、「家の真裏に飲食店があり、換気扇が窓と並んでいる。ニンニクを炒めた臭いが耐えられない」や「隣の空き店舗にネパール料理店が入り、強烈な香辛料と油の臭いに悩まされている」、「自宅が隣のカレー屋さんの匂いで充満し、洗濯物も自宅に干している」といった投稿がありました。

直接店側に対応を求めても動いてくれなかった場合、どのように対処したらいいのでしょうか。例えば、マンションの1階に飲食店が入居している場合と、全く別の建物に飲食店がある場合とで対応に違いはあるのでしょうか。藤田城治弁護士に聞きました。

●臭いを発生させること自体が、直ちに違法になるわけではない

豚骨ラーメン、ニンニク料理、香辛料たっぷりのエスニック料理は、好物なのですが、そんな私でもこの臭いを、四六時中、かがされるのは、たまらないですね。ましてや苦手な人はなおさらでしょう。

実際に、飲食店からの臭いで、不快感にとどまらず、不眠、うつ病になるという健康被害を被ったという例もありますし、洗濯物が干せない、洋服店の商品に臭いが移って売り物にならなくなったという財産的な被害が発生したことで裁判になった例もあります。

ただ、悪臭により上記のような被害が発生したとしても、臭いを発生させること、それ自体が直ちに違法行為になるわけではありません。また、飲食店を営む以上、一定の臭いの発生は避けられませんし、住宅街で飲食店を営業することも、一定の面積以内であれば禁止されていません。

●定められた「悪臭の基準」を超えるかどうかがポイント

そこで、「受忍限度を超える悪臭の排出」行為が違法行為と判断されることになります。受忍限度を超えるかどうかの判断要素として、一番重要なのが、悪臭防止法や各自治体での条例で定められた悪臭の基準を超過することです。

「臭い」の数値基準としては、

(1)臭気強度(臭気測定士が0~5までの6段階評価で臭いを評価した数値)

(2)臭気濃度(臭気を何倍まで希釈したら臭いを感じなくなるかで定める数値)

(3)臭気指数(臭気濃度の対数を10倍した数字)

があります。臭気指数が規制の基準となることが多いです。

このほかに、悪臭を排出している事業の公益性や、これまでの交渉の経過等も総合的に考慮して受忍限度を超えるかどうかを判断することになります。

規制基準を超える悪臭でも、ゴミ処理場など公益性が強い事業であれば受忍限度内という判断が出やすくなりますし、規制基準に足りなかった場合でも、排出の態様(意図的に排出しているとか、苦情の一切を無視してきたなどの事情)を考慮して受忍限度を超えることになる可能性もあります。

●悪臭を放つお店に「営業の停止」を求めるのはハードルが高い

受忍限度を超える悪臭により健康被害や物的損害を受けたときには、金銭的な賠償を求めることは当然可能です。しかし、悪臭被害は、その根本を解決しないと今後も被害が発生し続けるので、金銭解決だけでは済まない問題といえます。ただ、ただちに「営業の停止」をさせることは相手の事業を絶つことにもなるので、裁判所が認めるのは非常にハードルが高いのが実情です。

飲食店からの悪臭であれば、換気扇の位置・高さを変えたえり、消臭装置の設置などで、だいぶ緩和されることもありますので、悪臭被害の防止・緩和に適切な方法を柔軟に検討して解決を求めることになります。

●話し合いで解決しない場合は、自治体に苦情を

手順としては、まずは相手方に申し入れて話し合いを求めることになるでしょう。話し合いで解決が付かない場合には、各自治体の環境課などの担当窓口への苦情申し立てという方法があります。悪臭の規制基準に違反している場合には、行政指導が入ることがあります。さらに各都道府県が設置する「公害審査会」に調停・あっせん・仲裁手続を利用することも可能です。

行政サービス以外には、弁護士会で設置している仲裁手続の利用、裁判所の民事調停手続を利用することも考えられます。それでも話し合いの余地がなければ、裁判所の裁判手続での解決を求めることになります。

●同じマンション内であれば、行為の停止を求められる

悪臭の発生源、そして被害者が同じマンションのテナントと住民である場合には、区分所有法6条1項の「共同の利益に反する行為」であるとして、行為の停止を求めることができます。さらに「共同生活上の支障が著しい」場合には、管理組合の決議に基づいて、裁判手続を通じて、物件の使用禁止や引き渡しを求めることもできます。

<補足>藤田弁護士によると、東京の三弁護士会が共同で「公害・環境何でも110番」を開催している。毎月第2・第4水曜日の午前10時~12時で、電話番号は03・3581・5379。<http://niben.jp/pdf/soudan/0775_001_new.pdf>公害・環境問題に取り組む弁護士が対応し、電話相談・初回の面接相談は無料だという。

【取材協力弁護士】
藤田 城治(ふじた・じょうじ)弁護士
第二東京弁護士会・環境保全委員会、関東弁護士会連合会・環境保全委員会委員
個人・企業を対象とした各種民事・刑事事件を扱っているほか、事務所の弁護士各自が野生動物・自然環境の保護にも取り組み、イリオモテヤマネコ等の保護活動を行っている認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金(http://www.jtef.jp/)をサポートしている。
事務所名:森の風法律事務所
事務所URL:http://morinokaze-law-office.com/index.html
弁護士ドットコムニュース編集部

2017年7月5日水曜日

取材班からの報告 西日本新聞社会部・坂本信博

Source: https://www.nishinippon.co.jp/feature/new_immigration_age/article/340216/
ネパールの首都カトマンズの学生街。日本への留学を誘う看板の「Japan」の赤い文字が際立つ=2016年12月撮影
ネパールの首都カトマンズの学生街。日本への留学を誘う看板の「Japan」の赤い文字が際立つ=2016年12月撮影
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 「移民ネグレクト」を越えて
 始まりは昨秋、同僚記者が聞き込んできた小さな情報でした。「福岡市の一角に、ネパール人の若者たちが身を寄せ合って暮らす『リトル・カトマンズ』があるらしい」。確かに、街角で中国語や韓国語とは異なるアジアの言葉を耳にしたり、旅行者風ではない褐色の肌の人々を見掛けたりすることが、ここ数年で急に増えました。法務省に取材すると、日本で暮らすネパール人の増加率は福岡県が全国でも突出して高く、過去10年で約20倍に激増していました。
 昨年、初めて100万人を突破した外国人労働者の2割は、実は留学生です。途上国から来た彼らの多くは、アルバイトなしでは学費や生活費が賄えません。入管難民法の就労制限(週28時間以内)を守れば生活が困窮し、破れば摘発対象となります。一方で、深夜の食品工場や運送会社の配送センター、コンビニエンスストアや居酒屋など、日本の若者が敬遠する人手不足の職場で、時に不法就労で働く留学生たちが貴重な労働力として日本社会を支えているのが現実です。外国人受け入れに反対の人も含め、多くの日本人がその恩恵を受けています。
 ネパールに飛んだ記者は、留学ビジネスの過熱ぶりを目の当たりにしました。「日本に行けば楽に稼げる」という業者の甘言に誘われて、途上国から多額の借金を抱えて来日。苦学に耐えきれず、「出稼ぎ留学生」「偽装難民」と化す若者もいます。彼らを食いものにする「名ばかり学校」も存在します。政府の「留学生30万人計画」を背景に乱立した日本語学校は玉石混交で、日本語教育を担う日本語教師の待遇は厳しい。「やりがい搾取だ」という嘆きも耳にしました。
 100万人のうち、さらに2割は外国人技能実習生です。担い手の減少が止まらない農漁業や製造業の現場で、欠かせない戦力となっています。例えば、かつおぶし。宮崎県沖の日向灘でインドネシア人実習生が釣ったカツオを、鹿児島県枕崎市の工場で中国人実習生が加工している。アジアの若者たちがいなければ、みそ汁の味が変わってしまうという話も聞きました。
 日本は、建前上は労働移民を認めない「移民鎖国」を続けてきました。安倍晋三首相は「いわゆる移民政策はとらない」と繰り返します。でも実際は、国際的な定義で1年以上滞在する「移民」を積極的に呼び寄せてきました。経済協力開発機構(OECD)の統計では、2014年の1年間で、日本は世界第5位の移民流入国です。国際貢献の名の下に、留学生や技能実習生として安価な労働力を受け入れ、社会保障や教育のコストを生まないよう数年で帰国させる。事実上の単純労働者を、「表玄関」ではなく「勝手口」から招き入れている。外国人を労働力としか見ず、生活者としての支援を放置する。移民がいるのにいないふりをする。いわば「移民ネグレクト」が日本の国策です。
 福岡市の街頭でアジアから来た若者たちにアンケートをしました。約4割が「親しい日本人はいない」と答えるなど、地域に溶け込めていない実態が浮き彫りになりました。ネパール人の21歳男性は、胸の内を語ってくれました。「福岡は外国人に優しいと聞いてきたが、学校とバイトの往復で忙しい。日本人の友人がほしい。僕と一緒にサッカーをしませんか」
 アジア各国では人材の争奪戦が過熱しています。日本にアジアの若者たちが集まる理由は「先進国だから」だけではありません。「働ける国」だからです。
 このままでは、そう遠くない将来、「外国人を受け入れるか」ではなく、「外国人が日本に来てくれるか」が焦点になるのではないか。1年弱の取材を終え、そう感じています。
=2017/06/27付 西日本新聞朝刊(特集面)=

中国がネパールへ自転車3万台を寄贈=中国ネットからは「山間部の学校へも行けない子どもたちは祖国のことが誇らしいと言っている」と皮肉の声

Source: http://www.recordchina.co.jp/b183271-s0-c30.html

2017年7月3日(月) 、GOOGLEニュースより

2017年7月3日、中国新聞網によると、中国からネパールに自転車が寄贈された。「仏の国の自転車―ネパールの山間部住民への外出援助計画」プロジェクトによるもので、今月1日に首都のカトマンズで自転車の贈呈式が行われた。3万台以上のマウンテンバイクが中国からネパールへ寄贈される。 

このプロジェクトは、北京慈愛公益基金会が主催したもので、ネパールの山間部住民や辺境地区の住民の外出困難問題を改善する趣旨だ。同基金によると、ネパールへ寄贈される3万台余りの自転車のうち、最初に300台が贈られ、次に1000台余り、その後2年以内に計3万台余りを寄贈する計画だという。

記事は、中国ではシェア自転車が普及し都市部の交通の不便さが解消されてきているが、ネパールは発展が遅れているほか、自然環境の厳しさもあって、都市部も農村部も交通問題の改善が必要な状況だと伝えた。

ネパール共産党統一マルクス・レーニン主義派のオリ主席は、中国はこれまでもずっとネパールの良き隣人であり、中国の慈善団体による自転車は、中国とネパール間の慈善分野での協力・発展の象徴で、将来的にその他の分野でも深く協力して行くことのきっかけとなるものだと語った。

これに対し、中国のネットユーザーからは「貴州の山間部から祝電を送ります」「中国の貧困地区から祝電を送ります」「中国の山間部の子どもたちが祝電を送っています。祖国のために山から出ないことを誓っているそうです」など、皮肉を込めたコメントが多く寄せられた。

これは、中国の山間部は非常に貧しく政府の援助が行き届いていない現状であるためで、「自分の家のこともきちんとできていないのに」「祖国はますます繁栄しているんだな。山間部の学校へも行けない子どもたちは祖国のことが誇らしいと言っているよ」など、暗に政府の対応を批判する意見が大半を占めた。(翻訳・編集/山中)

【インド】アイシャー、UVをネパールとバングラに輸出

Source: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170704-00000016-nna_kyodo-asia
7/4(火)、ヤフーニュースより
 インドの商用車大手アイシャー・モーターズと米国の車両大手ポラリス・インダストリーズの合弁会社、アイシャー・ポラリスは、ユーティリティー・ビークル(UV)「マルティクス」の輸出を今月にも本格的に開始する予定だ。ネパールとバングラデシュ向けに輸出する。PTI通信が2日伝えた。
 マルティクスは、業務用と自家用の両方での使用を前提に、2015年6月にインドで発売された。排気量は650ccで、今年3月に投入したモデルは排ガス基準「バーラト・ステージ(BS)4」に対応している。5人乗りで、物資の運搬や家族の移動など汎用(はんよう)性の高さが売り。、出力は3キロワット(kW)で、発電機能も搭載されている。
 パンカジ・ドゥニー最高経営者(CEO)兼社長は「ネパールにはこれまでに数台を輸出した。バングラデシュ向けは今月第2週目以降に出荷を始める」と述べた。中南米のグアテマラやスリランカ、アフリカ市場も視野に入れる。
 インドでの今年の販売台数は前年同期比で20%以上増えており、特に小規模都市で需要が高まっているという。販売代理店は国内16州、計77カ所で展開しており、年内に100カ所に拡大する方針。今年は首都ニューデリーや西部マハラシュトラ州ムンバイにも進出した。
 アイシャー・ポラリスは13年に設立された。これまでの投資額は35億ルピー(約60億5,000万円)で、西部ラジャスタン州ジャイプール近郊に工場を持ち、年産能力は6万台。現在は新モデルも開発中で、価格は31万9,000~34万9,000ルピーになる見通しという。

中国、インド、「一帯一路」機に対立激化

Source: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00000064-san-cn

7/3(月)、ヤフーニュースより


 中国とインドが国境付近での相手部隊の越境行為を互いに主張し対立を深めている。両国の溝が表面化したのは、中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」への参加をインドが拒否する姿勢を明確にした5月。これまでも中印は国境紛争などの問題を抱えながら微妙な距離感を保ってきたが、中国が軍事プレゼンスと権益を世界的に拡大させようとする中、地域大国インドは厳しい対中姿勢へとかじを切りつつある。

                   ◇

 ■中国 党大会目前、外交混迷

 【北京=西見由章】「この写真を見れば、インドの兵士と車両が境界を越えていることがはっきり分かる」。中国外務省の陸慷報道官は29日の記者会見で、インドの国境部隊が6月18日にシッキム地域の中印境界を越えて中国領土に侵入した“証拠”とする写真をかざしながら、中国側の主張の正当性を強調した。

 両国の部隊が対峙(たいじ)しているのは中国とインド、ブータンが争う紛争地「ドクラム(中国名・洞朗)」。中国側は「歴史や法理、現地の状況からみても、洞朗地区が中国領土に属しているのは疑いない事実だ」(陸氏)と訴え、一切譲歩しない姿勢をみせている。

 中国の官製メディアも盛んに愛国心をあおっている。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は同30日付の社説で「インドは世界で最も非識字者が多い国だ」とした上で、「インド軍には無学で独りよがりな者が多い。軍事地形学をまったく理解せず、中国領土に入り込みながらインドの領土と言い張っている」と罵倒。「インド軍が解放軍に勝てるのか。インドの歴史教育は不足しているようだ!」とも挑発した。

 中国がインドに対して強硬姿勢をみせている直接のきっかけは、「一帯一路」構想への参加をインドが明確に拒否したことだ。同構想によって陸と海の両方から戦略的圧力を受けることになるインドは、5月中旬に北京で開かれた関連の国際フォーラムへのモディ首相や閣僚らの参加を見送った。中国への警戒心から米国に接近を続けるインドに対して、習近平指導部の不満は募る一方だ。

 一方で、共産党大会を目前にした習指導部は、外交問題で弱腰を見せられないと同時に大きな波風を立てることも許されないジレンマを抱える。米国は対北朝鮮政策をめぐって中国への圧力を強めており、ベトナムとの間でも南シナ海の領有権をめぐる対立が先鋭化。中国外交は再び混迷を深めている。

                   ◇

 ■インド 重視一転、強硬姿勢に

 【ニューデリー=岩田智雄】中国はインドと多くの地域で国境問題を抱えているほか、インドの国連安全保障理事会常任理事国入りを積極的に支持しておらず、両国は対立の火種を抱えてきた。

 2014年に印首相に就任したモディ氏が、単独外遊先に選んだのは最初がブータン、2カ国目はネパールだった。中印両国にはさまれる内陸2カ国へのインドの影響力保持を重視した。その年の訪日で行った講演では、中国の「領土拡張主義」を暗に批判した。しかしその後、モディ氏は中印関係重視に転じた時期もあった。米印両国の共同声明で南シナ海への言及を避けるなど中国への配慮を示した。背景には、パキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織指導者の国連制裁リストへの掲載やインドの原子力供給国グループ(NSG)への参加で、中国の合意を取り付ける狙いがあった。

 しかし、いずれの問題でも、中国は妥協せず、インドは対中姿勢を再び硬化させた。今年4月には、インドが実効支配し中国も領有権を主張する印北東部アルナチャルプラデシュ州へのチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の訪問を、中国の反対を押し切って容認した。5月に中国で開かれた現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際協力サミットフォーラムをボイコットした。同構想の中に、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のパキスタン支配地域を含むことなどが理由だ。両国関係は悪化の一途をたどっている。

 モディ氏はかねて中国からの投資を呼びかけてきたが、最近では、与党に近いヒンズー至上主義団体が、中国製品の不買運動を訴えているほどだ。

 現在の境界付近での対立について、元インド軍高官の政治評論家、ラメシュ・チョプラ氏は「インドは軍事的に抵抗を強めるべきだ」と主張している。

原発事故初公判 検察官役は刑事弁護のスペシャリスト

Source: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170701-00000089-san-soci
7/1(土)、ヤフーニュースより

 東京電力旧経営陣の公判では、裁判所から指定された弁護士が検察官役を務める。刑事弁護のスペシャリストを中心に経験豊富な弁護士がそろい、立証手法にも注目が集まる。

 指定弁護士を務めるのは5人。石田省三郎氏はロッキード事件で田中角栄元首相の弁護団に参加し、大阪地検特捜部の証拠改竄(かいざん)事件を受けて国が設置した「検察の在り方検討会議」では委員を務めた。

 最高裁司法研修所の教官でもある神山啓史氏は、多数の再審事件を手掛けることでも知られる。東京電力女性社員殺害事件では、石田氏や武藤栄被告の弁護人の宮村啓太氏とともにネパール人男性の再審無罪を勝ち取り、「最も優れた刑事弁護人の一人」(法曹関係者)とも評される。今回、指定弁護士は保管する約4千点の証拠の一覧表を弁護側に交付し、原則として全ての開示に応じる方針を示していた。日本弁護士連合会が求める全証拠開示を実践した形だ。

 一方、裁判長を務める永渕健一判事は平成2年任官で、刑事裁判の担当が長いベテラン裁判官。福岡高裁事務局長などを経て、28年7月から東京地裁部総括判事を務める。裁判員制度導入前後の19~23年には司法研修所教官を務めた。

ヒマラヤの秘境で幻覚ハチミツを採る山岳民族がいた

Source: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170630-00010001-nknatiogeo-sctch
6/30(金)、ヤフーニュースより

 竹で編んだはしごにぶら下がりながら、クルン族の男マウリ・ダンは崖を見上げた。ここは地上90メートルの空中。彼が目指す岩棚には長さ2メートル近いハチの巣が張りつき、おびただしい数のヒマラヤオオミツバチが群がっている。

 ハチたちが守っているのは、「マッド・ハニー」と呼ばれる蜂蜜。幻覚作用があることで知られ、アジアの闇市場で通常のネパール産蜂蜜の約6倍の価格、1キロ4000円前後で取引される。
マッド・ハニーが現金収入に
 ヒマラヤオオミツバチは、標高と季節に応じて数種類の蜂蜜をつくる。春に採る蜂蜜に幻覚作用があるのは、毎年3~4月にかけて咲く大きなツツジの木の花に、毒素が含まれているからだ。ネパール東部に暮らす山岳民族クルンの人々は、はるか昔から蜂蜜をせき止めや消毒薬の代わりに利用してきた。蜜蝋は首都カトマンズの職人に売られ、神々の銅像の鋳型となる。

 マウリにとって蜂蜜採りは、自給自足できない生活必需品を買う現金を得るための唯一の手段だ。とはいえ、彼はもうこの仕事を辞める潮時だと考えている。ミツバチは彼の周りを飛び回り、顔や首、手や素足、さらに衣服の上からも容赦なく体を刺してくる。57歳のマウリにとっては、あまりにも危険な仕事なのだ。

 マウリはゆっくりと、ひるむことなく前進し、巣までわずか3メートルの距離に近づいた。ハチの巣からは、怒り狂ったハチたちの羽のふるえが伝わってくる。ハチたちはなおもマウリに襲いかかってくるが、彼は動じることなく、ハチの群れと、この崖に宿る精霊を鎮めるためのクルン族の呪文を唱える。「ミツバチの精霊よ。われわれは盗賊でも、追いはぎでもない。われわれは代々の先祖とともにいる。飛び去れ、立ち去れ」
消えつつある秘境
 ヒマラヤのジャングルに囲まれた、ホング川の深い渓谷で、クルン族は何世紀もの間、外界とは切り離された暮らしを送ってきた。そんな土地にも今、少しずつ開発の波が迫ってきている。すでにマウリが暮らすサディの村から歩いて2日ほどのところまで未舗装の道が開かれ、谷の奥深くへ通じるトレッキング・コースの整備が始まっている。これが完成すれば、サディとその近隣の村落は、観光客に人気のトレッキング・エリアと結ばれるようになる。

 クルン族を取り巻く世界は急速に変化している。古い歴史をもつこの集落と外界をずっと隔てていた境界が、その土地に秘められた魔法のような力とともに、消え去ろうとしている。

※ ナショナル ジオグラフィック7月号特集「消えゆく蜂蜜採り」では、ヒマラヤの密林で命がけで蜂蜜を採る山岳民族をレポートします。
Mark Synnott/National Geographic