Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/88a271f21168b4b07289b146aca4e004db9e8b8b
地震による九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の重大事故を想定した3日の原子力防災訓練では、陸上自衛隊佐賀駐屯地(佐賀市)に配備されている輸送機オスプレイを活用した要員搬送訓練や、通信途絶時を想定した通信復旧訓練を初めて実施。唐津市の馬渡島では島民らが放射線防護対策施設へ退避し、一部は島外へ避難した。在留外国人向けの訓練も行われ、住民避難の手順や課題を確認した。(野村大輔、梅本邦明)
【写真】ムスリムに配慮し、豚肉やアルコールを使わずに調理された食事
原発周辺で震度6弱の地震が発生し、全面緊急事態に陥ったと想定。玄海町、唐津、伊万里両市の住民や自治体職員など計約3万1800人が参加した。
オスプレイの訓練は国職員らを、同駐屯地から事故対応拠点の県オフサイトセンター(唐津市)まで輸送する想定で、センター近くの同市浄水センター運動広場まで2往復した。広場周辺ではオスプレイの訓練利用に抗議し、「オスプレイは墜ちる」と書いた旗を掲げる人もいた。
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通信が途絶した場合を想定し、衛星通信機材を設置する訓練は県内3カ所であり、唐津東港では「船上基地局」を開設した。
KDDIなど4社連携の訓練で、衛星通信サービスやアンテナなどの機材を、唐津海上保安部の巡視船「いまり」の甲板に持ち込み、設置手順を確認。総重量約150キロの機材は分解して運び、船上で組み立てた。同社九州総支社の古賀理一・九州管理部長は「通路が狭く、突起物もあったが、実際に機材を運べることを確認できた」と話した。
災害時は船を孤立地域に近づけ、1千~2千人規模の通信を確保する。2024年の能登半島地震でも通信困難となった孤立地域の支援で活用された。
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在留外国人向けの避難訓練は、唐津市に住むベトナムやネパール国籍などの8人が参加した。在留外国人を含む同市の54人は、浜玉公民館からバスに乗って基山町民会館に避難。米国籍の参加者(43)は「避難の流れが分かり勉強になった」と語る一方、「避難の説明資料に漢字が多いと理解しづらい。分かりやすい日本語だと助かる」と改善を訴えた。
会場ではイスラム教徒(ムスリム)に配慮し、禁忌食材である豚肉やアルコールを除いた食事が提供された。インドネシア国籍の参加者(25)は「食べることができてうれしい」と話した。
西日本新聞社

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