Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/d3e84653ad431c71624c90462942ef9de6fcbdc4
8月下旬にネパールを襲った大規模な土石流を伴う洪水で、被害が特に甚大だった中部ラスワ郡と南に接するヌワコト郡をつなぐ全長73メートルの仮設橋が11日、開通した。約50日ぶりに両郡を結ぶ主要交通路が再開し、物資輸送が加速すると見込まれている。
【写真で比較】集落がごっそりと…土石流の発生前と発生後
ネパールメディアによると、8月に発生した土石流では、道路が約40キロにわたり損傷し、40以上の橋が破壊された。多くの集落が孤立し、道路や橋の流失で住民の移動や物資の輸送に支障が出ていた。仮設橋はネパール軍がラスワ、ヌワコト両郡の境界付近に設置。復旧の足がかりになると期待される。
災害支援を巡っては、国連世界食糧計画(WFP)は今回、従来のトラックやヘリでの食料の輸送に加え、緊急支援の場面で貨物用ドローンを初めて導入した。
9月下旬に取材に応じたWFPネパール事務所代表のリアズ・ロディ氏は「被災地へのアクセス」が支援の最大の課題だと指摘。ドローンがトラックの代わりになるわけではないとしつつも、輸送時間が大幅に短縮され「『ラストマイル(最後の区間)』の食料支援のあり方が変わった」とその有用性を強調した。
被災地では依然としてインフラの復旧が課題となる。ネパールの災害管理の専門家、シュリジャン・バハドゥール・マラ氏は「ネパールは地形が極めて険しく、土石流の被害も甚大で新たに橋などを整備するスペースはほとんどない。今後の復興に向けた技術や環境面の課題は大きい」と指摘した。【ニューデリー松本紫帆】

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