Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/faeb1cbac77cf944abaa2a1c0a36d2a0434d20c7
(桃園中央社)国際宇宙ステーション「きぼう」で行う簡易宇宙実験のアイデアを青少年を対象に募集する宇宙航空研究開発機構(JAXA)主催の「アジアントライゼロG 2022」で、台湾人の大学生、蔡志群さんが提案した実験テーマが17日、特別賞のクルーアワードに選ばれた。蔡さんは中央社の取材に対し、「クルーアワードをもらえるとは思ってもみなかった」と喜びを明かした。 同プログラムは、オーストラリアやバングラデシュ、日本、ネパール、フィリピン、シンガポール、台湾、タイの8カ国で募集を行い、学生や若手研究者ら480人から201件の応募があった。選考を経て、蔡さんのテーマを含む6つのテーマが最終的に選ばれ、宇宙飛行士の若田光一さんによって今年1月、軌道上実験が実施された。成果報告会がこの日、オンラインで開かれ、実験提案者が実験の過程や結果、原理について説明した。 蔡さんが提案したテーマは「微小重力環境における水の渦の観察」。地上ではボトルに入れた水を回転させると水渦が起きるが、下向きの力がない微小重力環境では水渦が発生するのか、回転体の水はどのような挙動を示すのかを検証した。実験では水と泡を含んだボトルを回転させ、中の様子を観察した。 蔡さんは中央大学宇宙科学・工学科(桃園市)の2年生。クルーアワードは若田さんによって選ばれた。蔡さんは、当初は「英作文を練習したい」との思いから応募していたことを明かし、実験テーマに選ばれ、さらには特別賞を受賞できるとは思いもしなかったと話した。また同プログラムによって「宇宙は単なる夢ではなく、人生の方向性でもある」との信念が確固たるものになったと語った。 (張璦/編集:名切千絵)
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