Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/26056b77ba96ffeaa0370abcc78d5d1c20de9c7a
毎年クリスマスの時期になると、母国の家族に送金するため、ひっきりなしに外国人がやってくる「海外送金所」。 コロナ禍で遠く離れた家族を思う、それぞれの人間ドラマを取材した。 【画像】多くの外国人が訪れる福岡市天神の海外送金所
母国に残る家族のために
福岡市天神の親不孝通りから一本入った小道。そこに、小さな店舗がある。 日本で働く外国人たちがこぞって詰めかける、「海外送金所」だ。 最初にやってきたのは、母国・インドで病気を患っている母に200万円送ると話す、45歳のブネリアさん。 ブネリアさん: 日本に来て13年。(きょうはいくら送る?)200万円。(母国の)お母さんが病気だから、病院にいっぱいお金がかかるから この海外送金所の手数料は、安ければ500円程度。 さらに、世界200以上の国に向けて最速10分ほどでお金を届けることができるとあって、さまざまな背景を持つ外国人が訪れる。 (Q.コロナでインドには?) ブネリアさん: 帰ることができない。だから僕は3年は帰ってない。来年は帰りたい
コロナ禍の強い逆風
続いて訪れたのは、フィリピン出身のジュリさん(46)。 母国に5万円を送るという。ジュリさんもやはり、両親の医療費を援助するという。 実はジュリさんは、国籍上は日本人。 (Q.きょうは誰に?) ジュリさん: お兄さんですね。 (Q.日本に来たのはいつ?) え~、もう20何年前ですね。20代のときに(日本人と)結婚して、それからずっと日本ですね 長く飲食店に勤めていたジュリさん。 コロナの第3波がピークに達していた2021年1月、福岡市内にフィリピンレストランをオープンさせた。 ジュリさん: いつか自分の店を持ちたいなぁと思ってた。去年、さぁ開店しようと言ったら、でもまた(感染者が)増えたから「わぁどうしよう」って感じだったんですけど。もう決めるなら前向きで。何だかんだ、たくさんの日本人さんのおかげで、お客さんが少しずつ来るようになってるから そんなジュリさんの願いは、コロナで4年間会えていない家族と再会することだ。 ジュリさん: 気持ちは寂しいです、帰りたくても帰れない、会いたくても(会えない)。やっぱりいくらテレビ電話でも、やっぱり一緒に(そばに)いるのとは違う… 次にやって来たのは、ウクライナ人の女性、ビクトリアさんだ。友人の子どもに、誕生日の祝い金を送るという。 来日して2年がたつが、つい先日、日本で人生の転機を迎えた。 ビクトリアさん: 私、日本語を勉強しました。日本語の学校に行きました。いま、私は卒業して、もう結婚しました 10月に日本人男性と結婚。 しかし、故郷ウクライナに住む両親や兄弟には、来日した2019年以降、会えていない。 夫と共に、直接結婚の報告をすることもかなわぬままだ。 ビクトリアさん: 私の家族も行きたかった日本。でもコロナでできなくなりました。私、結婚しましたから、家族に紹介したい、主人。でもいまは、ちょっと我慢。もう…できれば、私、夏に帰りたい、主人と 次もヨーロッパからのお客さん。アルメニア出身のアザットさんだ。 アルメニアは、日本から7,000km以上離れたヨーロッパの東の端の国。母国のいとこに、新年のプレゼントとして6万円を送る。 (Q.日本に来て何年?) アザットさん: 10年前、2011年 ドイツやチェコなどのバレエ団で活躍したアザットさんは、2011年に福岡市にバレエ教室を開設し、多くのダンサーを輩出してきた。 しかし、コロナ禍以降は長期間、教室を閉めざるを得ず、十分な収入を得られない時期もあった。 アザットさん: 日本政府から一定の給付金をもらうことができた。非常に助かったし、政府に感謝している そして、手際よく接客にあたるスタッフの男性も外国人だ。 ネパール出身のプルソタムさんは、数々の人間模様を見届けて来た。 プルソタムさん: ここに来るのはほとんど外国人ですよね。外国で仕事して、またはアルバイトして、自分の生活をしながら、残りの少しのお金を送りたい…お客さん、皆その気持ちですよね。 それで家族の結びつきがすごいなって。やっぱり外国人は、家族を大事にしているなとは思いますね。 (家族に)4年会ってない。去年おばあちゃんが亡くなって、行きたいけど行けなかった。できたら来年1回帰って、知り合いや仲間に会って、また新しい気持ち持って(日本に)戻りたいですね (テレビ西日本)
テレビ西日本
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