Source: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180424-00000041-mai-asia
4/24(火) 、ヤフーニュースより
【ニューデリー松井聡】約9000人が死亡した2015年のネパール大地震から25日で3年になる。地震後、子供や女性が隣国インドに売られる途中で、国境などで救出されるケースが急増している。地震前の14年の救出者数は約30人だったが、昨年は600人を超えた。専門家は「地震で生計手段を失った女性らが人身売買の被害に遭うケースが後を絶たない」と指摘している。
「一日中暗い部屋に閉じ込められ、20人も相手をさせられた日もあった。太陽の光を見ることさえかなわず、何度も死のうと思った」。人身売買の被害に遭い、17年5月からNGOに救出されるまでの約9カ月間、ニューデリーで売春を強制されたネパール人女性(24)は言葉を絞り出すように話した。
女性はネパール東部出身。住み込みで働いていた農場が地震で被災し、職を失った。その後、ホテルで料理人をしていた。だが、家賃などを差し引いて食費として使えるのは月に500ルピー(約510円)だけだった。
知人の男から「インドに安全で稼げる仕事がある」と言われ、男と一緒にバスで国境を越え、連れて行かれたのがニューデリーの売春宿だった。「監視され、逃げ出せなかった。同じ境遇の女性はたくさんいる」と早期救出を訴える。
インド当局によると、国境で救出されたネパール人の被害者は、地震前の14年は33人だったが、15年には336人に急増。16年は501人、17年は607人と増加傾向が続く。大半は16歳以下の女性で、売春宿に売られる途中だったケースが多い。ネパール政府も対策に取り組んでおり、16年度は被害に遭いかけた約1万3600人を事前に救出した。
救出活動に当たるインドのNGO「レスキュー・ファンデーション」で調査を担当するサントーシュ氏は「人身売買の全体の件数も増加傾向にある。人身売買を行う側は常に取り締まりから逃れる方法を考えている」と分析。地震から3年を経たネパールの状況について「観光産業は回復したが、苦しい生活を強いられている被災者はまだ多い。被災者への支援や経済成長が課題だ」と指摘している。
「一日中暗い部屋に閉じ込められ、20人も相手をさせられた日もあった。太陽の光を見ることさえかなわず、何度も死のうと思った」。人身売買の被害に遭い、17年5月からNGOに救出されるまでの約9カ月間、ニューデリーで売春を強制されたネパール人女性(24)は言葉を絞り出すように話した。
女性はネパール東部出身。住み込みで働いていた農場が地震で被災し、職を失った。その後、ホテルで料理人をしていた。だが、家賃などを差し引いて食費として使えるのは月に500ルピー(約510円)だけだった。
知人の男から「インドに安全で稼げる仕事がある」と言われ、男と一緒にバスで国境を越え、連れて行かれたのがニューデリーの売春宿だった。「監視され、逃げ出せなかった。同じ境遇の女性はたくさんいる」と早期救出を訴える。
インド当局によると、国境で救出されたネパール人の被害者は、地震前の14年は33人だったが、15年には336人に急増。16年は501人、17年は607人と増加傾向が続く。大半は16歳以下の女性で、売春宿に売られる途中だったケースが多い。ネパール政府も対策に取り組んでおり、16年度は被害に遭いかけた約1万3600人を事前に救出した。
救出活動に当たるインドのNGO「レスキュー・ファンデーション」で調査を担当するサントーシュ氏は「人身売買の全体の件数も増加傾向にある。人身売買を行う側は常に取り締まりから逃れる方法を考えている」と分析。地震から3年を経たネパールの状況について「観光産業は回復したが、苦しい生活を強いられている被災者はまだ多い。被災者への支援や経済成長が課題だ」と指摘している。
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