2016年6月6日月曜日

<世界遺産>温暖化で31カ所危機 ユネスコが報告書

Source:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160528-00000013-mai-sctch

毎日新聞 5月28日(土)、ヤフーニュースより
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)などは、地球温暖化により29カ国計31カ所の世界自然遺産と文化遺産が危機に直面しているとの報告書をまとめた。日本では北海道の知床が、流氷の減少による生態系への影響を指摘された。ユネスコは「世界遺産条約が締結された1972年以降、温暖化のリスクがこれほど高まっているのは初めて」と警告する。

 自然遺産の知床では、最近30年間で流氷が減少傾向にあるとの調査報告を紹介。流氷は魚の餌となる植物プランクトンを増やし、これを食べる小型魚類、小型魚類を食べるサケ、サケを食べるヒグマと食物連鎖の源になっている。流氷が減れば生態系を崩しかねないと指摘した。

 他に、氷河が後退しているネパール・ヒマラヤのサガルマタ国立公園▽海岸浸食などでモアイの石像に波が迫るチリのイースター島▽高温で湿地喪失が懸念される米イエローストーン国立公園--などを挙げた。

 筑波大の吉田正人教授(世界遺産学)は「世界遺産は開発や密猟、地域紛争に加え、温暖化も大きなリスク。特に重要な観光資源としている途上国のためにも、国際協調による対策が必要だ」と話す。【渡辺諒】

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