2024年10月2日水曜日

斜面の補強工法「蛇籠」をネパール政府職員らが視察 梼原町

 Source:https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20240925/8010021726.html

土砂災害への対策が課題となっているネパールの政府職員たちが梼原町を訪れ、町内で取り組みが進む、石を詰めたカゴで斜面を補強する「蛇籠」と呼ばれる土木工法を視察しました。

視察は、JICA=国際協力機構のプロジェクトの一環で行われ、ネパールの政府や州の職員6人が梼原町を訪れました。

町では石を詰めたカゴで斜面を補強する「蛇籠」と呼ばれる伝統的な土木工法で土砂崩れなどを防ぐ防災対策に取り組んでいて、一行は、中心的に取り組みを進める高知大学の原忠教授から説明を受けながら、町内各地の現場を見学して回りました。

参加者からは、石を詰めるワイヤーの太さやカゴを積む角度、それに適した石の形などについて質問が相次いでいました。

JICAによりますと、気候変動の影響などでネパールでも大雨に伴う土砂崩れが相次いでいるということで、「蛇籠」の技術を活用して防災力強化につなげたいというねらいもあります。

ネパールのガンダキ州の職員の男性は「日本の『蛇籠』の品質について学ぶことができたので、ネパールでも生かしたい」と話していました。

原教授は、「ネパールでも『蛇籠』の文化は根づいているが、少し品質をよくするだけでより有効になる。日本の技術を伝えることでネパールの強じん化につながればいい」と話していました。

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