Source:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241015/k10014609511000.html
ネパールで先月、200人以上が死亡するなど甚大な被害が出た豪雨災害で、日本の支援で建設が進められているトンネルが4000人以上の住民などの救援活動に活用され、現地では感謝の声があがっています。
ネパールでは先月末にかけて各地で記録的な大雨となり、土砂崩れや洪水で200人以上が死亡するなど全土で甚大な被害が出ました。
JICA=国際協力機構などによりますと、日本が166億円余りの円借款を供与して、首都カトマンズ近郊の山岳地帯で建設が進められている「ナグドゥンガ・トンネル」の周辺の道路でも土砂崩れが相次いで発生し、100台以上のバスや車が立往生したほか、一部の集落が孤立しました。
トンネルはすでに貫通していて、来年10月に運用が始まる予定でしたが、現地の警察の要請を受けて日本側が協力し、臨時のバスや救急車両を通すために緊急的に運用されて4000人以上の住民などの救援につながったということです。
住民たちはNHKの取材に対し「土砂崩れがいつ、再び起きるかとても不安だった」とか、「トンネルを使って救援用のバスが到着し、命を助けられました」などと話していました。
トンネルの建設工事を手がける日本の建設会社の現地出張所の井上賢一所長は、「立往生したバスの乗客の中には子どもや赤ちゃんを抱えた母親もたくさん乗っていた。多くの人たちを安全に移動してもらえて本当に良かった」と話していました。
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