2016年2月22日月曜日

印ネパール首脳会談、関係正常化を表明 道路整備協力など合意

Source:http://www.sankei.com/world/news/160220/wor1602200066-n1.html

2016.2.20、GOOGLEニュースより

 【ニューデリー=岩田智雄】ネパールのオリ首相がインドを初訪問し、ニューデリーで20日、モディ印首相と初会談した。インドは昨年9月、ネパールで公布された新憲法について、親インド住民「マデシ」の権利擁護を求めて不満を表明。マデシがインドとの国境を封鎖して両国関係が悪化していたが、憲法改正を受けて封鎖解除とオリ氏の訪印が実現した。オリ氏は会談後の記者会見で、「数カ月間続いていた誤解は、もう存在しない」と述べ、関係正常化を表明した。
 会見ではモディ氏も、「すべての当事者との政治的対話を行うという原則に従い、ネパールは憲法のあらゆる問題を満足に解決できると信じている」とし、「両国関係はオリ氏の指導力のもとで、より強まるだろう」と関係改善を強調した。オリ氏は「インドとの関係は重要だ」と応じた。
 両首脳は会見の席上、インドからネパールへの送電線使用を開始するセレモニーを行った。また両国は、インド国境に近いネパール南部の道路整備を急ぐ合意文書などに調印した。
 ネパールの新憲法をめぐっては、マデシが、新たな州区割りなどによって、議席が十分確保されなくなったとして抗議し、インド政府も憲法公布直前にジャイシャンカル外務次官を派遣して、「全当事者の総意で問題を解決すべきだ」と見直しを迫っていた。
 マデシは主要国境を封鎖したため、インドからの燃料を含む物流がほぼ停止した。オリ氏は「インドによる非公式の国境封鎖」と非難し、インドはこれを否定してきた。しかし、先月の憲法改正でマデシの要求が一部満たされ、マデシは約4カ月半にわたった封鎖を解除していた。オリ氏は中国にすり寄る姿勢も示していたが、伝統的な友好国であるインドとの良好な関係を修復させた。

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