Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/ed55c9fc8689e0ddf0a74cab334a4f48e5ea61e4
新型コロナウイルスワクチンについて、英科学情報・分析会社エアフィニティーは、日米欧などの5カ国・地域で3回目の接種をしても、年末までに計12億回分の余剰が生じるとの試算を発表した。途上国に譲り渡すべきだとしている。 【データで見るコロナワクチン】日本の接種状況は? 都道府県の状況も一目でわかる 5日付で発表した。試算は米国、英国、欧州連合(EU)、カナダ、日本を対象に実施。12歳以上の人口の65~85%が3回目の「ブースター接種」も受けると仮定した上で、各国のワクチンの在庫と確保の見通しをもとに求めた。 主要7カ国(G7)とEUは計10億回分を途上国などに譲渡すると表明しているが、実現したのは15%未満にとどまる。日本は3千万回分の提供を表明、うち1200万回分は台湾やベトナムなどにすでに提供した。国際協調の枠組み「COVAXファシリティー」を通じても、イランやネパールなどアジアを中心とした15カ国に計1100万回分の提供を順次進めている。 同社のラスムス・ベック・ハンセン最高経営責任者(CEO)は「大国にとっての課題はもはや供給ではない。高所得国はワクチンをたくさん仕入れられると確信でき、備蓄の必要性は減るはずだ」と指摘。「備蓄分をどう再分配するかは政治決断だ」と述べ、ワクチンを無駄にせず必要な地域に回すことを促している。(下司佳代子)
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