Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4a44ff3af70efcc6a139e053c6f305b6364b34
配信、ヤフーニュースより、
2度目の緊急事態宣言が7日、発令された。この日、東京都内の感染者数は、初めて2000人を超えた。急カーブを描く感染者に“最後の手段”は機能するのか。「先が見えない」と悲鳴を上げる飲食店。一方で「商店街は地域のライフライン」と歯を食いしばる商店主もいる。勝負の時を迎える受験生、成人式はどうなるのか、この先の仕事は、生活は……。それぞれが2度目の発令を聞いた。【川村咲平、井川諒太郎、黒川将光、和田浩明、林田奈々、野倉恵】 【緊急事態宣言、前回と今回の違いは?】 ◆歯を食いしばる商店主 ◇戸越銀座商店街 全長1・3キロに約400店が軒を連ねる戸越銀座商店街(品川区)。緊急事態宣言の再発令を前に訪れた近くの主婦、伊東碧さん(77)は「計画的に買い物をして極力外出を減らしたい」と話した。商店街は昨年11月下旬、3密回避などの感染症対策を盛った独自のガイドラインを作った。商店街連合会の専務理事、亀井哲郎さん(57)は「商店街は地域のライフライン。売り上げは厳しくなるだろうがなんとか営業を続けたい」と力を込めた。 ◇吉祥寺の商店街 武蔵野市のJR吉祥寺駅北口の商店街「ハーモニカ横丁」で3代続く漬物屋を経営する清水正夫さん(65)は「今日が仕事始めだったのに」と肩を落とした。売り上げは大幅に減っているが「(宣言は)コロナを抑え込むためには仕方がない。きっちり対処して宣言解除時も慎重にやってほしい」。ビアホールの店員でネパール出身のビラルさん(30)は「営業時間について会社の連絡を待っている。先行きが心配」と話した。 ◇感染源の分析を 世田谷区長 都は8日から飲食店への午後8時までの営業時間短縮を要請する。だが、感染者数が都内最多の世田谷区、保坂展人区長は6日の記者会見で「区内では感染者の多くが感染源はよく分からないというデータだった」と指摘する。昨年12月23日までの区内感染者4353人(区のとりまとめ・速報値)のうち飲食店での感染は18・2%にとどまり、57・4%は感染源不明だった。「国でも飲食店が原因の感染がどの程度なのか分析してもらいたい」と訴えた。 ◇高速バス運休へ 西東京バス 西東京バス(八王子市)は、10日から東京―大阪間の高速バスを全便運休にすることを決めた。新型コロナウイルスの影響で一部の便の運休が相次ぎ、2週間前に再開したばかりの便もある。同社の担当者は「客足が見込めない中、運行しても赤字が膨らむばかり。路線バスの客数も減り事業全体が見通せない。この状況がいつまで続くのか」と嘆いた。 ◇オンライン、対面併用 八王子の大学 大学の集まる八王子市。市内の中央大や創価大、拓殖大などは当面オンライン授業を中心に、対面授業の併用を続ける。 京王八王子駅近くで私立大2年の女子学生(20)は「昨年春からキャンパスに行けたのは1度だけ。飲食店のアルバイトが減るのではと心配だ」。市内在住で東京理科大4年の男子学生(22)は「自分は就職の内定を得たが、決まらない人は不安だろう」と話した。 ◇受験生「不安」 大学共通テスト 緊急事態宣言下で予定通り行われる見通しの大学入学共通テスト。御茶ノ水駅周辺の予備校に通う受験生の受け止めはさまざまだ。国立大医学部を目指す都内私立高3年の小佐野愛花さん(17)は「会場で感染が広がらないか。直前に延期や中止になり振り回されるのも嫌」と不安を口にした。一方で、「どんな状況でも成果を出したい」と話した。埼玉県越谷市の浪人生、植竹航也さん(18)は「周囲を気にしてもしょうがない。準備はしてきたつもり」と前を向く。 ◆成人式、工夫凝らし ◇広い会場準備 新宿区 「皆で協力しあい、新成人の人生の門出を祝福したい」。新宿区の吉住健一区長はコメントを出し、11日に成人式の式典を実施する考えを示した。 緊急事態宣言の再発令を念頭に、都内の多くの自治体は大勢を集めての式典の中止を発表している。同区は「成人を祝う一生に一度の式典」と、例年より広い会場を準備した。担当者は「絶対に感染者を出さない覚悟」と述べ、式典後の会食を控えるなどの対策を参加者に呼びかける。 ◇来賓減、時短で 福生市 福生市は11日に新成人604人を招待して同市民会館で成人式を開く。新成人で構成する実行委員会を中心に1年かけて式の内容を決めた。市担当者は「議論はあったが、検温などコロナ対策を十分に行ったうえでやることにした」と話す。式典は吹奏楽のアトラクションをやめて予定の半分の30分間とし、例年200人以上の来賓も15人程度にした。 多摩地区では瑞穂町も式典を開く予定。
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