Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/cca548c6165c9a401a7e37b59390c3c612766785
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京都の小池百合子都知事が、多言語のYouTube動画で、感染予防対策を呼びかけました。これまでも英語で呼びかけることはありましたが、今回はそれぞれの言語で話したり、字幕をつけて「やさしい日本語」で語りかけたりと、計11本の動画を発信しました。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】 【動画】小池都知事による多言語でのコロナ対策YouTube発信
在留外国人に「必要な情報、届けるため」
多言語での動画は、東京都のYouTubeチャンネルで発信されました。 今回公開された動画は、ベトナム語、タガログ語、ネパール語、ミャンマー語、英語。 「やさしい日本語」の動画もつくられ、中国語(繁体・簡体)、韓国語、タイ語の字幕が付けられたものも掲載されています。 やさしい日本語とは、日本語に不慣れな人にも分かりやすい言葉や文法を使った日本語のことです。 東京都福祉保健局の担当者はBuzzFeed Newsに、各言語を話して直接語りかけた理由をこう説明しました。 「これまで、新型コロナウイルスのモニタリング会議でも専門家から、在留外国人の方々への情報提供の必要性が指摘されていました」 「必要な情報がなかなか届いていないということで今回、直接語りかける方法を取りました」
音声動画を聞き、発音など勉強して撮影
感染予防対策を呼びかける動画は、11月12日から五月雨式に掲載されました。 やさしい日本語で呼びかけ、各言語の字幕をつけた動画の再生数は11月20日時点で1千回程度ですが、各言語で呼びかけた動画は再生数が3千~5千など好調でタガログ語の動画は、1万再生を超えています。 担当者によると、都知事は、その言語の話者による手本の音声を聞き、発音の仕方などを勉強した上で、呼びかけ動画を撮影しました。 都知事は留学経験などから、英語やアラビア語は話せますが、他の言語は練習して動画を撮影したということです。
「外国人に情報を届けようという思い、伝わってきた」
都知事の多言語や、やさしい日本語での発信動画を見て、都内在住のフィリピン人男性はBuzzFeed Newsに対し、こう語りました。 「こうして各言語で、発音の練習などをして発信をしてくれると『外国人に情報を届けよう』という思いがよく伝わってきます。簡単なことではありません。やさしい日本語での発信もうれしいです」 「タガログ語での動画も、よく練習して撮影したのだと分かりました。理解しやすかったです」 福祉保健局の担当者によると、中国語や韓国語ではこれまでもウェブサイトなどで発信を行ってきたことなどから字幕にし、他の言語は都内で人口が多い国の言語を優先的に作りました。 担当者は「外国人住民はその国のお祭りやイベントなどの機会で集まる機会もある」とし、そのような場所での感染防止対策が必要だと説明しました。
やさしい日本語でのよびかけ
都知事は、やさしい日本語での動画では、このように対策を呼びかけました。 《大切なことは手を洗う、マスクをする、人と人との間をできるだけあける。 部屋の窓やドアを開ける。たくさん人が集まる場所へ行かない。人と近くで話さない。全部大切です。 特に冬は家族や友達と外で食事をしたり、お祭りやイベントに行くことが多くなりますね。 オンラインのイベントや、家族と家で食事をするなど、楽しみ方を変えてみてください。大切な人を守るために、コロナにならないように、気をつけましょう》 東京都はウェブサイトで、日本語以外にも英語、中国語、韓国語、やさしい日本語でコロナ感染情報を発信しています。 感染動向などの数字などを詳細に知ることができる、「新型コロナウイルス感染症対策サイト」もそれらの言語で閲覧できます。
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