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東京都の小池百合子知事は20日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「小池都知事「感染対策。5つの『小』、守って」(2020年11月20日)」に対応しております。 【動画】小池都知事「感染対策。5つの『小』、守って」(2020年11月20日) ◇ ◇
瑞穂町のシクラメンを紹介
TOKYO MX:それでは知事の定例会見を始めます。今月幹事社のTOKYO MXテレビの相模と申します。よろしくお願いします。それでは冒頭。 小池:今日はまずちょっとお花からご紹介させていただきます。町制施行80周年を迎えられた瑞穂町から届きました。「みずほ育ちのシクラメン」ということで、これからクリスマスシーズンへ向かってシクラメンもシーズンになろうかと思います。瑞穂町のシクラメンというのは現在、都内最大の生産量を誇っております。そして毎年、冬には数万鉢の色とりどりの花が咲き誇っているということで、地元の農家の皆さんが丹精込めて育てられたシクラメンであります。非常に長持ちするんですね。こうやってあまり水をやり過ぎると駄目になってしまいますけれども、程よくお手入れしてくだされば長く楽しめると思います。瑞穂町が認定する「みずほブランド」にも選ばれておりまして、多くの方から親しまれております。ぜひこの美しいお花お楽しみいただければと、このように思います。 そして新型コロナウイルスに関してのご報告であります。まずきのうの時点での重症者数はすでにもう報道されておりますように38人でありました。そして新規の陽性者数は534人。目安となりますのが3日前の検査数、8841件。もう9000件に迫っております。また、新規の陽性者数のうち、65歳以上の高齢者については69人という数字、方々になっております。
最大の感染経路は家庭内
感染状況については、新規陽性者数と接触歴が分からない不明者が大幅に増加しているということで、きのうモニタリングでお伝えいたしましたように一番上の赤となっております。一方、医療提供体制ですが、上から2番目のオレンジ色と。予断を許さない状況ということであります。急速な拡大局面を迎えている、また、入院が必要な患者の急増に対応できる病床の確保が急務とのコメントをいただいておりまして、厳重な警戒が必要な状況であるとの認識の下で、あらためて皆さまと共に対策を徹底していく必要があろうかと思います。 そしてきのう、最大の感染経路が家庭内ということで分かっております。ウイルスを持ち込まないという、この根本的な考え方、この意識を共有するということで、きのうは「5つの小」というキーワードを使いましてお伝えをしたところでございます。この「5つの小」でありますけれども、会食、これは、そうですね、外の会食の場合に共通する項目もありますし、おうちでも同じようなことが言えるかと思います。小人数、できれば小1時間程度で会食、そして小声で、大声になりますと飛沫が飛びます。お料理は自分のお皿に、まずは最初から取り分けるなど、小皿に分けると。そして小まめにマスクを着用したり、換気、消毒をしていただくということであります。ちょうどこういう形でお示しもさせていただいた。 最後に「こころづかい」ということで6枚目のかるたになりますけれども、最前線で日々奮闘されている皆さんのご尽力を忘れずに、「5つの小」と、そして「こころづかい」と、合計で「6つのこ」ということで覚えていて、そして実行していただきたいと思います。やはり医療現場の方々、陽性者数は確かに増えていますが、重症者数がこうやって抑え込まれているということは一番ポイントだと考えておりまして、それを担っていただいているのが医療従事者の現場でおられます。そこへの「こころづかい」を、ぜひ皆さん、よろしくお願いいたします。 それからきのうモニタリング会議でもありました、専門家の先生方から在留外国人、東京は届け出が出ているだけで54万人いらっしゃるわけでありますけれども、そういった在留外国人にもしっかり届くように情報提供をしてもらいたいということでありました。これから年末年始に向けましては、都内にお住まいの方々、外国の方々も、クリスマスをはじめとしていろんなイベントがあるかと思います。
在留外国人向けVTRでコロナの注意喚起
そうした場での感染拡大を防ぐということで、これまでもモニタリングレポートで、動画で、私からは毎週英語でもお伝えをしておりますけれども、ほかの言葉、やさしい日本語もそうなんですけれども、英語版、やさしい日本語版に加えまして、ベトナム語、タガログ語、ネパール語などのさまざまな言語でPRをさせていただいております。大使館のほうと連携しながら、言葉の選び方など、ご協力いただいておりますので、大使館を通じてその国の方々のほうにも見てくださいというご案内をしていただいているというところであります。ちょっと新しいバージョン、こちらです。 (VTR 00:08:38~00:09:08) 小池:これ延々ご覧になっても、ミャンマー語ですので、私もうまいか下手なのかよく分かりませんけれども、ぜひ東京都として、感染しない、感染させない、それはどんな方でも一緒ですから、お伝えをしたいという、その気持ちがまず伝わり、その方法がみんなでシェアができればというふうに思います。お祭りやイベントでも、手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス、そして3密を避けましょうということを申し上げて、「大切な人を守るため、感染しない、感染させない」、これを合言葉に共に取り組んでいきましょうということを呼び掛けております。東京動画、SNSなどでご覧いただくことができますので、ぜひ在留外国人の方々、それぞれのお言葉でご理解いただければと思います。 また、在京の外交団との連携でこういったことを進めておりますが、あらためて11月27日、来週金曜日に大使館の皆さま方をお招きしまして情報連絡会を開催いたします。この連絡会には、在京160の大使館などございますけれども、お招きをいたしまして、私のほうからあらためて感染防止の徹底宣言ステッカーであるとか、虹ですね、虹のマーク、それからモニタリングレポートなど、都によります新型コロナ感染症対策についてご紹介をいたします。
ソーシャル・エンジェル・ファンド運営事業者を決定
また、会食時の感染防止策、それから、食事の仕方ってそれぞれ、文化が違うと、手で、洋食っていうのは、普通のフランス料理1つ取ってみても、パンは手でちぎったりしますよね。そんな食事の仕方もそれぞれお国によって違いますし、いずれにしましても都が外国語で提供しているコロナ対策関連情報の活用などもしていただきながら、大使館を通じて皆さんに呼び掛けを、協力を呼び掛けるということであります。先ほどの動画メッセージなども上演いたしまして、大使館を通じて在京の外国の方々に情報をしっかりと浸透して、適切な対応を取っていただけるような後押しをしてまいります。 それから、あすから3連休ですね。そのあと忘年会、クリスマスと、いろいろございますが、東京iCDCの賀来先生からも、きのうも示していただきました、この冬の感染対策としてマスクの着用、手洗い、換気、あらためて基本的な対策の徹底をお願いいたしまして、「防ごう重症化 守ろう高齢者」を意識して、日々の新しい日常、正しく予防、この行動について引き続きよろしくお願いを申し上げたいと存じます。こちらですね、あらためて。こちらです。「防ごう重症化 守ろう高齢者」。 さて、ソーシャル・エンジェル・ファンドというファンドについてのお知らせでございます。ソーシャル・エンジェル・ファンド運営事業者を決定しましたので、お知らせをいたします。こちらは収益性などの観点から民間の資金がなかなか集まりにくいけれども、社会貢献性が高い事業に対して、官民が連携して融資などの金融的な手法を用いながら支援を行っていくというものであります。今回の取り組みですが、都が策定した国際金融都市・東京、その構想に掲げている、金融によります社会的課題解決への貢献の1つになっております。ESGですね。これまでの行政による補助、そして助成とはちょっと異なります新しい支援の形でございます。
歩道の景観整備の素案策定
具体的には、このファンドの運営事業者は、都がこれとは別に創設いたしております東京版ESGファンドの管理をする報酬の一部を、毎年数百万から1000万ほど原資として受け入れて、また、自らも資金調達を行いながら社会貢献性の高い事業などに対しての支援を行うというものです。そして選ばれましたのが、一般社団法人 生活サポート基金。このファンドの運営事業者として決定いたしました。この生活サポート基金が来年2月を目途にしましてファンドを立ち上げることになります。そして都内の1人親世帯向けの貸し付け、そして就学・就労支援を行うNPO法人などへの運営費の助成を実施していくというものであります。SDGs、ESG、最近このローマ字の3文字というのが多いんですけれども、社会を豊かにしていくためにうまくお金を回していくシステム、この1つだとご理解いただければと思います。 そして次の、今日の、ごめんなさい、もう1つお知らせがございます。【東京ストリート・ヒューマン・ファースト事業 00:14:33】。片仮名が並びますけれども、その事業計画の素案を策定したのでお伝えをいたします。この事業ですけれども、沿道の町並みと調和した、そしてさまざまな方々が集う、快適で魅力ある道、これを創出するためのものでありまして、歩道の景観整備を行うということです。 具体的には歩道の舗装、道路照明、横断抑止柵、横断の柵ですね。その機能もさることながら、デザインを洗練されたものにするということで、例えば、あと街路樹を生かすとか、水を通しやすい透水性のブロックを使う、LED照明の採用をするなどなど、環境にも配慮するということです。ご覧いただいていますように、これは四ツ谷駅付近の外堀通りなんですけれども、これなども再開発事業で沿道のビル、そして公開空地と調和したデザインで歩道を整備したモデルになっているわけです。
令和3年から10カ年で整備
この素案でありますけれども、大丸有地区、そして渋谷駅の周辺など、個性的で魅力的な街づくりがもうすでに進んでいるエリアがありますが、それらを中心にして日比谷通りであるとか明治通りなどの19路線で27カ所、キロ数にすれば約18キロ、これを対象に令和3年から10カ年で整備を行うということにいたしております。 今日から12月の19日まで事業計画の素案に対してのパブコメを実施。そして皆さんからいただいたご意見も参考にしながら年度内に事業計画を取りまとめるという予定にしております。素案ですけれども、都のホームページからダウンロードできます。ぜひ皆さんのご意見をお寄せいただければというふうに考えております。 最後、環境に関してのお知らせであります。太陽光、そして風力など自然の電気の利用を促進するということで、「みんなでいっしょに自然の電気」というプロジェクトがございます。略しまして「みい電」。「みんなでいっしょに」ということで「みい電」。こちらの第3回のキャンペーンについて参加登録をスタートしますので、そのお知らせであります。この「みい電」でありますけれども、キャンペーンでは、ゼロエミッション東京の実現に向けました取り組みの1つでありまして、自然の電気を利用したいご家庭、商店街を募りまして、オークションで最も安く自然の電気を販売する電力会社を選定して、お得な電気代で利用できるようにするというものであります。 前回、第2回のキャンペーンを行っていますけれども、その際は、自然の電気30%というメニューがあるのですが、この際、100%メニューというものも用意しております。全部自然でできている電気を買い取るというもので、5つの都、県、市で実施をいたしたものであります。そして約900世帯が自然の電気に切り替える見込みになっておりまして、このうち100%メニュー、自然エネルギー100%のメニューでは平均4%の電気代の削減が実現して、約3割の方が選択をされたという、もうすでに実績がございます。第3回のキャンペーンでありますけれども、この第2回のキャンペーンと同様のメニューを用意しておりまして、九都県市にも連携を拡大してキャンペーンの展開をする。それによって家庭などでの再生可能エネルギーの利用をするというムーブメントを首都圏全体に拡大をしていきたいということであります。
参加登録は11月20日から令和3年2月15日まで
参加登録、今出ている、ちょっと前に戻してください。これら、九都県市はこちらになりますけれども、これをできるだけみんなで進めることが効果を呼ぶわけでありますので、これらの、対象にしてキャンペーンを行います。参加登録が今日の11月20日から令和3年2月15日まで、専用ウェブサイトで受け付けをいたすものであります。 新しい日常でのテレワークなどで、より家庭でお過ごしになる方々が増えていると思います。家庭で過ごす時間が増える今だからこそ多くの皆さんにご参加いただく意味があるのではないか、このように考えているわけであります。自然再生エネルギーを買ってみようと、使ってみようという、ぜひその意欲を皆さま方にお持ちいただいて、そして実際にお使いいただきたいと、このように考えますので、よろしくお願いを申し上げます。私からは以上であります。
営業短縮要請を行う目安は
TOKYO MX:それでは質疑に移ります。まず幹事社から2問お願いします。1問目が、コロナ対策の営業時間の短縮要請についてです。きのう、短縮要請を行わない理由として、重症者数がまだそれほど増えていないというところを挙げてらっしゃいましたけれども、今後どれぐらいになってくると要請を行わなければならなくなるのか、重症者数なのか病床の使用率なのか、目安となるところがありましたら教えてください。 小池:きのうの重症者数も38ということで、だいたい今のところ10日間ぐらいの滞在で、入る人、出る方ということで変わってきています。中には少し滞在の長い方もいらっしゃいますけど、やはり重症者を抑えるということは何よりも重要と考えているわけで、ですから今日も冒頭は重症者数からお伝えをした。陽性者数は、これからも検査数増えます。それによって数が増えることも考えられるということもあります。ですから500台に乗せたとか、そういうこともさることながら、重症者をいかにして抑えていくか。そして安心できる体制を整えていくかということが重要であります。ただ、重症者数というのは少し遅れて出てきますので、これからも重大な関心を持って、また、対策を十分練って進めていきたいと考えております。 それで今回は、この休業要請についての話が出ておりますが、都においてはこの急速な感染拡大の局面を抑える必要があると、厳重な警戒が必要だということは今申し述べたとおりであります。そのためにも、感染拡大の防止のためにも手洗い、マスク、3密を避けるといった基本的な感染防止対策の徹底、これをお願いする。また、感染状況、東京iCDCの専門家のご意見を踏まえながら、国とも連携しながら感染防止対策の徹底を図っていくという考え方であります。どの数字になればどうっていうのは、また病床も増やしていくことを考えておりますので、幾らだったら幾らっていうような数字的なものは、今はございませんが、とにかく重症者を増やさない。高齢者は重症化する傾向がありますので、「防ごう重症化 守ろう高齢者」。これを徹底したいと思います。 【書き起こし】小池都知事が記者会見11月20日 全文2に続く
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