2020年3月11日水曜日

雅子さまは天皇陛下の理想の女性だった? 葛藤を経て陛下とのご結婚を決意なさるまで

Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-00010000-fbox-life
3/7(土) 20:10配信、ヤフーニュースより
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皇后になられた雅子さま。即位に関連する諸式では、その美しさややわらかな物腰、そしてたくみな語学力が世界中から注目、賞賛されました。そんな雅子さまが天皇陛下と出会われ、葛藤を経てご結婚なさり皇室にお入りになるまでを、じっくり振り返っていきましょう。
陛下の誠意が雅子さまの心を動かす。天皇陛下との出会いと葛藤
<天皇陛下の「理想の女性」だった雅子さま>

昭和61年(1986)10月18日、スペイン王女来日歓迎レセプションが東宮御所(当時)で開催されました。当時、スペイン国王フアン・カルロス一世の娘エレナ王女が、東京・国立西洋美術館で開かれた「エル・グレコ展」見学のため来日していたのです。

ちょうどそのころ、イギリスのオックスフォード大学の留学から帰国した天皇陛下のお妃(きさき)選びが、旧皇族や旧華族の女性を対象として進められていましたが、難航していました。

このままではお相手が見つからないと考えて、宮内庁は外務省にもお妃候補のリストアップを要請していました。

天皇陛下は、お妃候補の条件として「好みの女性としては、何かのスポーツをすること、自分の意見をしっかり言えること、語学ができること」と会見等で話されていました。それを知った元国連大使の中川融(とおる)氏は、旧知の仲・小和田恆氏の娘である雅子さまをすぐに思い浮かべ、「こんな近くに皇太子殿下の理想の女性がいたことに驚いた」と思ったといいます。

同年7月、中川氏から雅子さまのことを聞いた内閣官房副長官の藤森修氏(当時)はそれを宮内庁に伝え、雅子さまをお妃候補に加えました。雅子さまの写真や資料をご覧になった天皇陛下は「とても優秀で、かわいらしい方ですね」とたいへん好印象をお受けになったと見られるコメントをされました。
<お互いに心が通じあった天皇陛下と雅子さま>

このような経緯でレセプションに招かれた雅子さまでしたが、天皇陛下とは軽く言葉を交わした程度でした。

しかし天皇陛下は、美貌や知性はもちろん、物おじせずにアメリカでの生活体験などを語る雅子さまに心を奪われたようでした。

ご婚約会見で天皇陛下は、この時の雅子さまについて「非常に強いというか、いい印象を受けました。まず、控えめでいらっしゃるのだけれども、自分の思っていることをはっきりとおっしゃって、それでいて、非常に聡明であること」「お互いに心が通じあうというような、そういう感じを強く持ちました」と語られています。

同年12月末、雅子さまはご両親、二人の妹たちとともに東宮御所で催された内輪の茶会に招かれ、天皇陛下とお食事をされました。
<外交への思いからお妃候補を辞退>

翌年4月、雅子さまは外務省経済局国際機関第二課に配属されました。その後、雅子さまは高円宮邸の夕食に招待され、そこに南西アジアご訪問から帰国されたばかりの天皇陛下も出席されました。

この時、天皇陛下はご自分で撮ったネパールやブータンの写真を雅子さまに見せ、各国の王室や英国留学の思い出などを語られました。

そして同年10月24日には、天皇陛下は雅子さまを東宮御所のお茶会に招き、旅行や学生時代の思い出について熱心に話をされました。

雅子さまは、これが天皇陛下の自分に対するアプローチだとは夢にも思っていませんでした。しかし、この年の終わり、お妃の有力候補としてマスコミに大きく報じられると、外交官という仕事に強い思いを持たれていた雅子さまは、「皇室の生活に自信が持てない」と辞退を表明されたのでした。
<天皇陛下のプロポーズにご結婚を決意される>

その後、雅子さまは外務省の海外研修生としてオックスフォード大学に留学。帰国後は日米間の経済問題を扱う北米局北米第二課に配属、要人の通訳などを担当しました。

その一方で雅子さまへの思いを貫かれていた天皇陛下は、平成4年(1992)10月3日、千葉県市川市の宮内庁新浜鴨場(にいはまかもば)で雅子さまにプロポーズをされました。

「外交という分野では、外交官として仕事をするのも、皇族として仕事をするのも国を思う気持ちに変わりはないはず」「皇室に入られるのはいろいろ不安や心配がおありでしょうが、僕が一生、全力でお守りしますから」という天皇陛下のお言葉を受け、雅子さまはご結婚を決意されたのです。
このコンテンツの監修者は……
三橋 健(みつはし たけし)さん

【Profile】
昭和14(1939)年、石川県金沢市生まれ。神道学者。元國學院大學神道文化学部および同大学院教授。日本の神道文化研究会主宰。國學院大學大学院博士課程単位取得退学。『上皇陛下と美智子さま 共に歩まれて』『いまこそ知りたい皇室行事』『奉祝 徳仁天皇ご即位』(いずれも宝島社)を監修。
(抜粋)
TJ MOOK『雅子さまの素顔 新皇后のご足跡』
監修:三橋 健

編集:木村伸二、土屋萌美(株式会社G.B.)
執筆協力:玉木成子、村沢 譲

WEB編集:FASHION BOX

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