Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200307-00225643-the_tv-ent
3月8日(日)放送のテレビ朝日開局60周年記念「氷と雪に閉ざされた秘境の地 天空のヒマラヤ部族 決死の密着取材150日間」(夜8:53-11:26、テレビ朝日系)では、“ナスD”こと友寄隆英ディレクターが、ヒマラヤ・天空の秘境“ドルポ”の全てに迫る。
【写真を見る】“アジア最後の秘境”といわれるネパール・ドルポの集落
これまで、南米アマゾンに暮らす部族への体当たり取材をはじめ、「無人島0円生活」では真冬に一睡もすることなく74時間にわたって動き続け、驚異の体力を見せるなど、ガチンコ取材を行ってきた友寄ディレクター。
今回は、伝説の辺境ディレクター・大谷映芳氏と、計150日にも及ぶ長期密着取材を敢行、ドルポの文化や歴史、絶景や人物など現地の“今”を伝える。
「ザテレビジョン」では事前に番組を視聴し、オリジナルレビューで見どころを紹介する。
■ “アジア最後の秘境”ドルポとは
“ヒマラヤ最奥の聖地”であるネパール・ドルポは、日本から約5000キロ、行きつくまでに最悪1カ月間もかかるという。
何より、富士山を超える高度4000メートルに位置し、冬季は-40度まで下がることもある地球上でも屈指の極寒の地なのだ。さらに今回は、そのドルポ地方の中でも最奥にある集落を直撃する。
密着取材出発当日、一行はドルポ地方の行政の中心地・ドゥネイ村で幻の湖を目指すことに。最終目的地の集落ではスタッフ20人分の食糧を調達することが難しいことから、ここで全ての食糧を、ロバと馬を掛け合わせた動物“カッツァル”に乗せ、運び上げる。
集落までは、ここからおよそ2週間かけて旅するのだが、5000メートル級の峠を3つも越えなければならない。
これだけでも、今回の密着取材がどれほど過酷なものなのか想像がつく。
しかし、今回は過酷なロケに体当たりで挑む姿を映し出すバラエティーではなく、ドルポの“今”を伝えるドキュメンタリー。そこには、屈託なく笑う人々の“笑顔”があった。
■ 「幸せですよね」
一日目のキャンプ地・チェプカ村では、友寄氏の「ナマステ」(こんにちは)のあいさつに、現地の人々は「ナマステ!」と力強く、大きな声で返してくれた。
あいさつだけで笑顔になる人々。そこには意味なんてない。標高2840メートル、「映画のセットのような」村で暮らす人々は、一行を快く出迎える。
旅に同行する登山家料理人は、30カ国分の料理を作れるという。旅にグルメは必須な要素、ここではネパールカレーが登場。友寄氏と大谷氏は、「ほっぺた落ちる」と大絶賛していた。
季節は秋。一行が登る山には、日本の紅葉のような景色が広がっていた。これは本編序盤の話である。そこから冬、春、夏とドルポの四季が映し出される。
彼らが進む道は、確かに道ではあるが、ほぼ崖だ。ディレクター陣が険しい道のりについ弱音を吐いてしまう中、さすがナスD。絶景を目の当たりにし、「44歳ではじめてこの景色を知れるって幸せですよね」と笑顔を見せる。
全編を通して険しい道、過酷な環境の中輝く大地で力強く生きる人々の“笑顔”が随所に見られる。それがこの「天空のヒマラヤ部族」の見どころの一つだろう。
■ 「思い出があるから」
旅は続く。現地に赴き、過酷な旅の果てに見た絶景の美しさは計り知れないが、本番組では最新技術を駆使し、ドローンによる絶景が延々と広がるヒマラヤが映し出される。
それはまさに、「うそみたい」な光景であり、空の青さよりも濃い湖や四季を通して表情を変える山々、歴史的建造物や動物たちなどを、テレビの前で鮮明に目に焼き付けることができる。
道中、友寄氏は後ろを振り返り、「前でみる壮大な風景より、振り返ってみた風景の方がきれいに見える」「思い出があるからかな」と何気なく語る場面がある。大谷氏も「とてもいい表現ですね」と答えるのだが、すばらしい表現だなとしみじみと感じた。
こんな具合に、友寄氏や大谷氏が絶景を前にして何気なくこぼす一言には、スっと胸に突き刺さるような威力があった。
そして、今回の目的地であるティンギュー村の人々たちとの邂逅こそが、このドキュメンタリーが“今”見るべきものであることを証明している。
ティンギュー村では、世界初の映像となる“奇祭”、そして年越しからお正月にかけて密着。標高4750メートル、酸素濃度55%、気温マイナス16度の世界は圧巻だ。
そんな、途方もない150日が凝縮された2時間半、彼らの旅を追体験するかのような映像の数々を吟味してほしい。(ザテレビジョン)
【写真を見る】“アジア最後の秘境”といわれるネパール・ドルポの集落
これまで、南米アマゾンに暮らす部族への体当たり取材をはじめ、「無人島0円生活」では真冬に一睡もすることなく74時間にわたって動き続け、驚異の体力を見せるなど、ガチンコ取材を行ってきた友寄ディレクター。
今回は、伝説の辺境ディレクター・大谷映芳氏と、計150日にも及ぶ長期密着取材を敢行、ドルポの文化や歴史、絶景や人物など現地の“今”を伝える。
「ザテレビジョン」では事前に番組を視聴し、オリジナルレビューで見どころを紹介する。
■ “アジア最後の秘境”ドルポとは
“ヒマラヤ最奥の聖地”であるネパール・ドルポは、日本から約5000キロ、行きつくまでに最悪1カ月間もかかるという。
何より、富士山を超える高度4000メートルに位置し、冬季は-40度まで下がることもある地球上でも屈指の極寒の地なのだ。さらに今回は、そのドルポ地方の中でも最奥にある集落を直撃する。
密着取材出発当日、一行はドルポ地方の行政の中心地・ドゥネイ村で幻の湖を目指すことに。最終目的地の集落ではスタッフ20人分の食糧を調達することが難しいことから、ここで全ての食糧を、ロバと馬を掛け合わせた動物“カッツァル”に乗せ、運び上げる。
集落までは、ここからおよそ2週間かけて旅するのだが、5000メートル級の峠を3つも越えなければならない。
これだけでも、今回の密着取材がどれほど過酷なものなのか想像がつく。
しかし、今回は過酷なロケに体当たりで挑む姿を映し出すバラエティーではなく、ドルポの“今”を伝えるドキュメンタリー。そこには、屈託なく笑う人々の“笑顔”があった。
■ 「幸せですよね」
一日目のキャンプ地・チェプカ村では、友寄氏の「ナマステ」(こんにちは)のあいさつに、現地の人々は「ナマステ!」と力強く、大きな声で返してくれた。
あいさつだけで笑顔になる人々。そこには意味なんてない。標高2840メートル、「映画のセットのような」村で暮らす人々は、一行を快く出迎える。
旅に同行する登山家料理人は、30カ国分の料理を作れるという。旅にグルメは必須な要素、ここではネパールカレーが登場。友寄氏と大谷氏は、「ほっぺた落ちる」と大絶賛していた。
季節は秋。一行が登る山には、日本の紅葉のような景色が広がっていた。これは本編序盤の話である。そこから冬、春、夏とドルポの四季が映し出される。
彼らが進む道は、確かに道ではあるが、ほぼ崖だ。ディレクター陣が険しい道のりについ弱音を吐いてしまう中、さすがナスD。絶景を目の当たりにし、「44歳ではじめてこの景色を知れるって幸せですよね」と笑顔を見せる。
全編を通して険しい道、過酷な環境の中輝く大地で力強く生きる人々の“笑顔”が随所に見られる。それがこの「天空のヒマラヤ部族」の見どころの一つだろう。
■ 「思い出があるから」
旅は続く。現地に赴き、過酷な旅の果てに見た絶景の美しさは計り知れないが、本番組では最新技術を駆使し、ドローンによる絶景が延々と広がるヒマラヤが映し出される。
それはまさに、「うそみたい」な光景であり、空の青さよりも濃い湖や四季を通して表情を変える山々、歴史的建造物や動物たちなどを、テレビの前で鮮明に目に焼き付けることができる。
道中、友寄氏は後ろを振り返り、「前でみる壮大な風景より、振り返ってみた風景の方がきれいに見える」「思い出があるからかな」と何気なく語る場面がある。大谷氏も「とてもいい表現ですね」と答えるのだが、すばらしい表現だなとしみじみと感じた。
こんな具合に、友寄氏や大谷氏が絶景を前にして何気なくこぼす一言には、スっと胸に突き刺さるような威力があった。
そして、今回の目的地であるティンギュー村の人々たちとの邂逅こそが、このドキュメンタリーが“今”見るべきものであることを証明している。
ティンギュー村では、世界初の映像となる“奇祭”、そして年越しからお正月にかけて密着。標高4750メートル、酸素濃度55%、気温マイナス16度の世界は圧巻だ。
そんな、途方もない150日が凝縮された2時間半、彼らの旅を追体験するかのような映像の数々を吟味してほしい。(ザテレビジョン)
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