Source:https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-05/2018120514_01_1.html
2018年12月5日(水)、GOOGLEニュースより
2018年12月5日(水)、GOOGLEニュースより
【カトウィツェ(ポーランド南部)=伊藤寿庸】3日行われた国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)の首脳級会合では、アルプスやヒマラヤ、また北極圏などを持つ諸国の大統領が、地球温暖化によって劇的な影響を受けている実態を語り、危機感を表明しました。
ヨーロッパ・アルプスの国スイスのベルセ大統領は「気温上昇で新たな病気が発生しており、氷河の消失が急速に進んでいる」と述べ、「気候変動には世界規模の行動が必要だ」と訴えました。
スイスの隣国オーストリアのファンデアベレン大統領は、今年の夏が同国の史上最高の気温だったとして、これがとりわけ脆弱(ぜいじゃく)な生物圏であるアルペン地方を直撃していると述べました。
国土が北極圏にかかっているフィンランドのニーニスト大統領は「北極地方は世界平均の2倍の速度で温暖化が進んでいる」とし、北極圏に運ばれて雪氷の融解を早める「ブラックカーボン」の世界的規制を提唱しました。
ネパールのバンダリ大統領は「ネパールは低排出国であるにもかかわらず気候変動の並外れた影響を受けている」と述べました。氷河は解け、万年雪に覆われていた山は黒く変わり、氷河湖の崩壊の危険(大規模な土石流の発生など)が現実味を帯びています。土砂崩れ、洪水、干ばつなどが多発しており、「私たちがつくり出していない問題で、罰せられているように感じている。国際社会はこの問題で正義が行われるように保障しなければならない」と呼びかけました。
同国初の女性大統領のバンダリ氏は、土砂崩れによる断水によって、長時間の水くみを強いられるなど「気候変動が女性、先住民により大きな影響を与えている」とも指摘しました。
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