Source:https://news.nicovideo.jp/watch/nw5646584
2019/07/14、GOOGLEニュースより
ネパール・カトマンズの九層神殿の保護・修復は、中国政府の進めるネパール地震後再建支援の重点プロジェクト。中国の文化財保護従事者は文化財に対し「最小限の干渉」にとどめ、九層神殿の完全性を保障し、この世界文化遺産の「魂」を復元し、元の姿をよみがえらせている。人民日報海外版が伝えた。
2015年に発生した大地震で九層神殿建築群は深刻な被害を受け、約80%の壁体が変形してひび割れが生じ、それにともなって壁体の浸水や基礎の沈下、排水がスムーズにいかないといった問題が生じている。中国文化遺産研究院の現場技術スタッフがネパール政府の求めに応じ、中国政府の援助による九層神殿地震後修復工事が2017年8月から正式に始まった。予定工期は5年間。これは、中国がネパールで展開する初の大規模文化財海外援助プロジェクトとなっている。
対外援助プロジェクトであったため、中国側チームの十数人はみな技術指導員とコーディネーターだった。2017年の工事開始後の緊急措置段階では約200人を雇い、現在も約100人の作業員と職人がプロジェクト現場で作業に当たっている。言葉の壁を克服すること以外に、修復理念のコミュニケーションも重要なポイントとなった。
中国建築学の大家である梁思成(リアン・スーチョン)氏は、文化財は「古いものは古いまま元の姿を維持し、問題があるものは寿命を延長する」としている。中国側修復チームは業界内に広く受け入れられているこの理念を受け継ぎ、文化財に対して「最小限の干渉」しか行わず、全力で神殿の完全性を保障し、この世界文化遺産の「魂」を復元するよう努めている。緊急措置段階が終わると、中国側チームは可能な限り神殿の元の部材を収集し、スクリーニングと整理を行い、分類して標識をつけ、残せるものはできる限り残し、利用できるものはできる限り利用している。
しかし、この理念は当初ネパール側に受け入れられず、彼らは損壊部分の修復はすべて「姿を一新」させ、「建造当初のようによみがえらせる」効果に達することをあくまでも主張した。
中国側チームは、神殿の外壁はでこぼこで、40年近く修理が行われておらず、すっかりボロボロに見えたが、実は壁体は依然としてしっかりしており、無理に解体して再度作ると文化財の価値を大きく下げるだけでなく、建築全体の構造的安全性に影響することに気付いた。ネパール側を説得するため、中国側チームは急ぎ実験用の壁を作成。その結果は、「最小限の干渉」原則に基づいて修復した壁面は見た目に美しいだけでなく、長い歴史を経た感じも失っていなかった。このような効果を目にしたことで、ネパール側も快く中国側のプランに同意することとなった。
このように「ぶつかり合い」の中で融合が進んでいった。時がたつうちに、中国とネパール双方は協力する中でますます息が合うようになり、「互いに評価し合う」ところもますます多くなっていった。中国側文化財保護技術スタッフは、ネパール職人がしっかりとした伝統技術を持ち、経験豊富であることに気付いた。ネパール職人は徐々に文化財修復でその「オリジナルそのままの姿」を残すのもいいと思うようになり、さらにはわざわざ別の場所から同じ規格の古い瓦を多数探してきて修復に用いるようになった。
今回の修復作業の中で、中国側チームは先進的な技術手段を採用。たとえば浙江大学文化財デジタル化チームはデジタル化技術を活用し、神殿の現状と文化財歴史情報を全面的に記録した。こうすることで、この修復工事の成果が可視化された形で説明され、共有されるようになる。
こうして中国側チームの作業はネパール側から称賛された。ネパールのオリ首相はこのほど雨をついて修復現場を視察し、修復工事全体を高く評価し、中国政府と人民のネパール地震後文化遺産保護と修復に対する貢献に感謝した。ネパール文化・観光民航省九層神殿博物館のアルナ館長は、「中国側チームの技術は素晴らしく、進度も速く、非常に満足している。中国の職人の素晴らしい技術はわれわれに希望を取り戻させた」と語った。ネパール文化・観光民航省考古局執行局のガウタム局長は非常に工事の進度と効果に満足しており、「ネパールと中国のこのプロジェクト協力は全世界に広めるべき手本だ」と称賛した。(提供/人民網日本語版・編集/AK)ネパール・カトマンズの九層神殿の保護・修復は中国政府の進めるネパール地震後再建支援の重点プロジェクト。中国の文化財保護従事者は文化財への「最小限の干渉」にとどめ、九層神殿の完全性を保障し、この世界文化遺産の「魂」を復元し、元の姿をよみがえらせている。
2019/07/14、GOOGLEニュースより
ネパール・カトマンズの九層神殿の保護・修復は、中国政府の進めるネパール地震後再建支援の重点プロジェクト。中国の文化財保護従事者は文化財に対し「最小限の干渉」にとどめ、九層神殿の完全性を保障し、この世界文化遺産の「魂」を復元し、元の姿をよみがえらせている。人民日報海外版が伝えた。
2015年に発生した大地震で九層神殿建築群は深刻な被害を受け、約80%の壁体が変形してひび割れが生じ、それにともなって壁体の浸水や基礎の沈下、排水がスムーズにいかないといった問題が生じている。中国文化遺産研究院の現場技術スタッフがネパール政府の求めに応じ、中国政府の援助による九層神殿地震後修復工事が2017年8月から正式に始まった。予定工期は5年間。これは、中国がネパールで展開する初の大規模文化財海外援助プロジェクトとなっている。
対外援助プロジェクトであったため、中国側チームの十数人はみな技術指導員とコーディネーターだった。2017年の工事開始後の緊急措置段階では約200人を雇い、現在も約100人の作業員と職人がプロジェクト現場で作業に当たっている。言葉の壁を克服すること以外に、修復理念のコミュニケーションも重要なポイントとなった。
中国建築学の大家である梁思成(リアン・スーチョン)氏は、文化財は「古いものは古いまま元の姿を維持し、問題があるものは寿命を延長する」としている。中国側修復チームは業界内に広く受け入れられているこの理念を受け継ぎ、文化財に対して「最小限の干渉」しか行わず、全力で神殿の完全性を保障し、この世界文化遺産の「魂」を復元するよう努めている。緊急措置段階が終わると、中国側チームは可能な限り神殿の元の部材を収集し、スクリーニングと整理を行い、分類して標識をつけ、残せるものはできる限り残し、利用できるものはできる限り利用している。
しかし、この理念は当初ネパール側に受け入れられず、彼らは損壊部分の修復はすべて「姿を一新」させ、「建造当初のようによみがえらせる」効果に達することをあくまでも主張した。
中国側チームは、神殿の外壁はでこぼこで、40年近く修理が行われておらず、すっかりボロボロに見えたが、実は壁体は依然としてしっかりしており、無理に解体して再度作ると文化財の価値を大きく下げるだけでなく、建築全体の構造的安全性に影響することに気付いた。ネパール側を説得するため、中国側チームは急ぎ実験用の壁を作成。その結果は、「最小限の干渉」原則に基づいて修復した壁面は見た目に美しいだけでなく、長い歴史を経た感じも失っていなかった。このような効果を目にしたことで、ネパール側も快く中国側のプランに同意することとなった。
このように「ぶつかり合い」の中で融合が進んでいった。時がたつうちに、中国とネパール双方は協力する中でますます息が合うようになり、「互いに評価し合う」ところもますます多くなっていった。中国側文化財保護技術スタッフは、ネパール職人がしっかりとした伝統技術を持ち、経験豊富であることに気付いた。ネパール職人は徐々に文化財修復でその「オリジナルそのままの姿」を残すのもいいと思うようになり、さらにはわざわざ別の場所から同じ規格の古い瓦を多数探してきて修復に用いるようになった。
今回の修復作業の中で、中国側チームは先進的な技術手段を採用。たとえば浙江大学文化財デジタル化チームはデジタル化技術を活用し、神殿の現状と文化財歴史情報を全面的に記録した。こうすることで、この修復工事の成果が可視化された形で説明され、共有されるようになる。
こうして中国側チームの作業はネパール側から称賛された。ネパールのオリ首相はこのほど雨をついて修復現場を視察し、修復工事全体を高く評価し、中国政府と人民のネパール地震後文化遺産保護と修復に対する貢献に感謝した。ネパール文化・観光民航省九層神殿博物館のアルナ館長は、「中国側チームの技術は素晴らしく、進度も速く、非常に満足している。中国の職人の素晴らしい技術はわれわれに希望を取り戻させた」と語った。ネパール文化・観光民航省考古局執行局のガウタム局長は非常に工事の進度と効果に満足しており、「ネパールと中国のこのプロジェクト協力は全世界に広めるべき手本だ」と称賛した。(提供/人民網日本語版・編集/AK)ネパール・カトマンズの九層神殿の保護・修復は中国政府の進めるネパール地震後再建支援の重点プロジェクト。中国の文化財保護従事者は文化財への「最小限の干渉」にとどめ、九層神殿の完全性を保障し、この世界文化遺産の「魂」を復元し、元の姿をよみがえらせている。
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