Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/92ca9142aeb4fbff586027d46ed1b4f433b73fde
タイの首都バンコクで22日、ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)に加盟するアジア6カ国へのタイ投資家向けセミナーが開催された。加盟各国で事業を展開するタイ人実業家が登壇し、各国の経済状況や事業におけるメリット、リスクについて語った。 「BIMSTEC:タイ投資家への千載一遇の機会」と題するセミナーは、タイ外務省と同国のメディアTNNが共催した。登壇した実業家はそれぞれ、ミャンマー、バングラデシュ、インド、スリランカ、ブータン、ネパールで建設資材や観光、繊維などの事業や投資に携わっている。 登壇者の一人で、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで食品加工会社を経営するウィチャイ氏は、29年前に進出して現地で魚缶やソース類を生産・販売している。同国での事業は、国内生産する生活必需品であることから需要が落ちず、輸入コストが低いと述べた。直接戦火に巻き込まれてはおらず、政治には関与しない姿勢を貫いていることで事業を継続できているとも語った。 経済状況については、人件費が安くチャット払いであること、タイバーツで決済ができることがタイの優位点だと強調した。ただし、外国為替相場の変動や税務規則の変更が頻繁なので、常に情報を集める必要があるとも付け加えた。 その他の国で事業展開する登壇者からは、現地の経済成長に持続性があることやタイからのアクセスが良いことなどを利点とする声があった。一方で、政治的安定や金融インフラの不備、輸出コストの高騰などのリスクがあるとの説明が聞かれた。 セミナーには約100人が出席した。質疑応答では現地の税制優遇措置などに関する質問が相次いだ。出席した投資家の一人は、「スリランカに興味があり、現地の税制や住民の購買力に高い関心がある」と話した。 バンコクでは9月4日にBIMSTECの首脳会議が開かれる予定だ。
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