Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/1359774a6ed84f23965dcc89673ce9c09662fed9
ベトナムやミャンマーから
松阪地区で唯一、外国人技能実習生に日本語を教えているミック日本語研修センター(三重県松阪市上川町、奥村里奈センター長)では、コロナ禍でいったん止まってしまった実習生の数も元に戻り、年間240~250人を受け入れている。そうした中、コロナ前は少数だった介護職種の技能実習生が徐々に増え、昨年にはそれ以外の職種の一般技能実習を上回り、現在では6割を占めるまでになった。病院や福祉施設などに派遣されている。 技能実習制度の対象職種に介護職種が追加されたのは2017(平成29)年11月。しかし、介護職種は求められる日本語のレベルが高く、一般職種なら来日前に6カ月の研修を受ければいいところを、介護は1年間みっちり勉強して日本語能力試験N4(基本的な日本語を理解できる)に合格する必要があるため、すぐには増えなかった。 奥村センター長(42)によると、コロナで20(令和2)年夏から3年間は完全に止まっていた実習生の来日は、一昨年6月ごろに再開されたが、その時点では介護の割合は4割程度だったという。徐々に増えていき、昨年には逆転、今では介護が6割を占める。一般で多いのは製造業と建設業で、宿泊業も増加傾向というが、介護の比ではない。 国別では、ミャンマー、ベトナム、インドネシアが多く、ネパールも増えてきた。タイや中国から来る若者は逆に減った。20代から30代半ばまでの若者たちで、日本で3年間働き、希望すれば2年間延長できる。派遣先へ行く前に1カ月間、同センターで研修を受ける。 介護職種の実習生は同センターで「総合日本語」30時間と「介護の日本語」40時間、その他に「技能等の修得等に資する知識の科目」が42時間。その内訳は「介護の基本」「コミュニケーション技術」「移動の介護」「食事の介護」「排泄(はいせつ)の介護」「衣服の着脱の介護」「入浴・身体の清潔の介護」で、それぞれ6時間ずつ課される。 センターには80人まで滞在できる宿泊施設があり、平均すると常時20人前後が滞在している。「ベトナム人とミャンマー人の共通言語は日本語になるので、一緒に生活しながら日本語で会話して交流しています」と奥村さん。「土曜・日曜は休みですが、日本語を忘れないようにという意図もあって、宿題を出しています」とも。 ベトナム第2の都市・ハノイに近いタイピンの出身というクックさん(26)とチャンさん(22)は、2人とも看護師の資格を持つ。クックさんは病院で看護師として働いていた。チャンさんは看護の短大(3年制)を卒業して日本へ来る決意をした。流ちょうな日本語で、クックさんは「お金を稼ぎたいです」、チャンさんは「日本で経験を積み、日本の技術を学びたい」と話していた。
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