2019年10月16日水曜日

「体はつぶされ骨は粉々に」と習国家主席が分断勢力に警告 香港でデモ続く

Source:https://blogos.com/article/410581/
2019/10/13、GOOGLEニュースより

ネパールを訪問中の中国の習近平国家主席は13日、中国を分断しようとする者は「体はつぶされ、骨は粉々に」されると警告した。習主席は特定の地域に言及していないが、反政府・民主化デモの続く香港への警告と受け止められている。
中国外務省の14日の発表によると、習主席は「どの地方でもそれを中国から分断させようとする者は、敗れる。体は押しつぶされ、骨は粉々になる」と述べた。
習主席はこれまで、香港情勢に直接言及していない。それだけに今回の発言は、異例かつ強力な警告と位置づけられる。
北京の政府はこれまで、香港警察だけでデモ対応は十分だと話している。しかし、抗議に参加する人たちは、中国軍投入の可能性を懸念している。ただし、1989年の天安門事件のような武力鎮圧を中国政府がまた実施すると考える人は少ない。
香港では13日にもデモが行われた。多くは平和的な行進だったものの、警察との衝突に発展した抗議活動もあった。
香港で大規模な反政府デモが4カ月前に連続するようになって以来、中国政府は「外部勢力」の影響を批判し、米英による中国の内政干渉だと反発している。
また、親中派とされている企業が経営する店舗や交通機関も襲撃されている。13日の午後の時点では、香港地下鉄で少なくとも27カ所の駅が閉鎖された。
警察は「最小限の人員」でデモ参加者に対応しているとしているが、テレビで放映された映像では、週末の買い物客が衝突に巻き込まれている様子が映されている。
警察がショッピングセンターになだれ込む中、叫んだり、けがをしている人の姿もみられた。
ロイター通信によると、ひとつのショッピングモールでは、デモ参加者を支援する買い物客たちが歌を歌い、盾を持った武装警察を外に追い出したという。
旺角の警察署には火炎ビンが投げ入れられたほか、警官1人が首を切られる傷を負った。香港の英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、この警官は病院に運ばれ、状態は安定しているという。
また、別の男性がかばんに警棒を入れていたとしてデモ参加者に殴られたとの報道もある。この男性はデモ参加者に扮装した警察官だったとみられている。
デモ参加者に警官を紛れ込ませる戦略は香港政府側に奏功している一方、若者中心のデモ参加者には動揺が広がっている。

「自由の女神」がお披露目

13日夜にはひとつの抗議グループが、香港の街を見下ろす獅子山に高さ3メートルの像を建てた。
「自由の女神」と名付けられたこの像はガスマスクとゴーグル、ヘルメットを被り、デモ行進の象徴となっている。また、抗議運動のスローガン「光復香港・時代革命(香港を解放せよ・革命の時代だ)」と書かれた旗を持っている。
この像は、警察の発砲によって目を負傷したと伝えられている女性がモデルになっているという。
香港のデモは、犯罪容疑者の中国本土引渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改定案をめぐって6月に始まった。香港の法的独立性がが損なわれるとの懸念から、多くの市民が抗議デモに参加した。
政府は9月に改正案を完全撤回したものの、デモ参加者は民主化や警察の暴力行為への捜査などを求め、抗議活動を継続している。
10月には林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が、植民地時代の緊急状況規則条例(緊急条例)を発動し、デモ参加者のマスクや覆面の着用を禁止する「覆面禁止法」を制定。しかし、デモ参加者はこれに従っていない
抗議活動が始まってからこれまでに2300人以上が逮捕されている。

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