2025年1月22日水曜日

日本政府とUNDP:ネパール西部ジャジャルコットで地域の気候行動を推進

 Source:https://www.undp.org/ja/japan/news/government-japan-and-un-development-programme-promote-local-climate-actions-jajarkot

2025年1月17日、Googleニュースより


a group of people posing for the camera
Photo: UNDP Nepal

ネパール・スルケット – 人間の安全保障に関する知見を共有するため、「地域気候行動による人間の安全保障の強化(EHSCA)支援」プロジェクトに関するワークショップが開催されました。このイベントはカルナリ州首席大臣・閣僚評議会(OCMCM: the Office of Chief Minister and Council of Ministers)が主催し、長官が議長を務め、UNDPおよび日本政府の支援を受け実施されました。主要な 連邦機関の政府関係者、7州全ての代表者 、プロジェクト対象 自治体の代表者 、ネパール地方自治体連合(MuAN: the Municipal Association of Nepal)および ネパール全国農村自治体協会(NARMN: the national Association of Rural Municipalities in Nepal)の地域代表者 、さらに スルケットで活動する開発パートナーの代表者が参加しました 。

在ネパール日本大使館の田村賢周次席は開会の辞で、UNDPのプロジェクトによる取り組み がジャジャルコット郡ナルガド自治体とバレコット農村自治体のコミュニティにポジティブな変化をもたらしたことを共有でき、喜ばしく思うと述べました。 また、このプロジェクトを通じた能力開発が2023年11月にジャジャルコットで発生した地震への対応において大きな役割を果たしたことに言及しました。そして、「UNDPのトレーニングを受けたボランティアによる支援は、レジリエンスの構築に投資することの意義と重要性を浮き彫りにしました。」と述べました。

UNDPネパール常駐代表の 横須賀恭子は次のように述べました。 「カルナリ州の高い脆弱性を踏まえ、UNDPはネパール政府と協力し、州および地方自治体を含む各レベルで し、ガバナンス、震災復興、そして レジリエンスの構築に重点を置いたさまざまなプロジェクトを実施してきました。『誰一人取り残さない』という原則が 私たちのアプローチの中心にあります 。」また 日本政府の寛大 な支援に感謝の意 を表し、次のように述べました。 「このパートナーシップを通じ 、私たちは、気候変動の影響に対する地域社会の適応能力の向上や、地震後の復興を支援するネパールの取り組みに貢献してきました。

アナンダ・サル カルナリ州OCMCM長官は気候変動適応やレジリエンスの地域レベルでの包括的なアプローチの重要性を強調しました。また、そのような取り組み が、地域社会の環境リスクへの適応能力を高めるだけでなく、地域の経済的可能性を引き出すことにつながると述べました。

ワークショップでは、『Building Resilience for Strengthening Human Security』 (人間の安全保障強化のためのレジリエンス構築)と題したフォトブックも発表されました。このフォトブックでは、カルナリ州での地域的な気候行動を通じた人間の安全保障の強化のために、ネパール政府のリードのもと UNDPと日本政府が協力して取り組んだ成果を紹介しています。

カルナリ州はネパールの最も 遠隔地の一つで、カルナリ州に位置するジャジャルコット群 の人間開発指数(HDI: Human Development Index)は0.393と、全国平均の 0.587を大きく下回っています。気候変動の複合的な影響により、貧困と災害が脆弱性の連鎖を生むジャジャルコットのすでに厳しい状況がさらに悪化しています。 このようなプロジェクトへの投資を通じて、 日本とUNDPは気候変動対策を加速し、 パリ協定の目標を達成するための共通のコミットメントである、「気候の約束」を果たすために協力しています。

「地域気候行動による人間の安全保障の強化(EHSCA)支援」プロジェクトは、日本政府の資金提供を受け、 気候行動を通して 人間の安全保障を向上させることを目指しています。 このプロジェクトは 2023年3月から2024年12月まで実施され 、エネルギーソリューション、適応型農業、リスク削減のためのインフラ整備、早期警報改善のための計測機器、能力開発といった重要分野に焦点を当てています。 プロジェクトの一環として 、ナルガド自治体とバレコット農村自治体で、2023年9月から 10月にかけて、約50名の地域住民が捜索救助のトレーニング を受けました。この直後の2023年11月3日に発生した大きな地震の際は、 トレーニングを受けたボランティアが 、地震直 後の対応に置いて重要な役割を果たし 、現地での 支援を提供しました。さらに、このプロジェクトは支援を地震の被災地にも拡げ、ジャジャルコット群 および 西ルクム群 での早期復興を支援するためのエネルギーソリューション を提供しました。

UNDPが発表したフォトブックはこちらからアクセスできます。

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