Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/ace5d4284071ae9325ed5868f39baba45dcbbef5
配信、ヤフーニュースよ
【3月19日 AFP】さまざまな人種や民族が行き交う米ニューヨークでは、世界の100を超える国や地域の料理を簡単に見つけて楽しむことができる。中でもクイーンズ(Queens)地区には、驚くほど多種多様な食の世界が広がっており、新型コロナウイルスの流行をよそに盛り上がっている。 クイーンズ地区は、マンハッタン(Manhattan)からイーストリバー(East River)を挟んだ対岸にあり、絶えず流入する移民が幅広い食の舞台を築き上げている。 「市の五つの行政区の中でも、人口構成はクイーンズが最も多様です。私が数えただけでも、100を超える民族がいます」と語るのは、食情報サイト「イーター・ドットコム(Eater.com)」のフードライター、ロバート・シーツェマ(Robert Sietsema)氏だ。 「最近ではチベット人やネパール人が、ジャクソンハイツ(Jackson Heights)に増えています」とシーツェマ氏。ジャクソンハイツは、人口約250万のクイーンズで最も活気あふれるかいわいの一つだ。 クイーンズには世界のあらゆる食がそろっている。コロンビアのアレパ、ギリシャのムサカ、レバノンのフムス、黒豆・牛肉・豚肉などをたっぷり煮込んだブラジルのフェジョアーダまで何でも見つかる。 イーター・ドットコムによると、2月だけでもトルコ、香港、シンガポール、イタリアの料理を提供するレストラン計4店がクイーンズに新たに開店する。 ■NYにいながらにして「世界一周」 インスタグラム(Instagram)のインフルエンサーでフードブロガーのアンディ・ドーロ(Andy Doro)氏は2015年に「食の世界一周」という目標を立てた。ニューヨークにある世界の料理店をできるだけ多く食べ歩く計画だ。これまでに145の国や地域を制覇した。 「100まではとても簡単でした」とドーロ氏はAFPに語った。「140台で足踏みしていて、今は145です」。このうちのかなりの店がクイーンズにある。 ドーロ氏は雪の積もったクイーンズを巡りながら、好みの店をいくつか案内してくれた。手始めはジャクソンハイツの中心部だ。 この一帯はかつて、多くのコロンビア系移民を引きつけた。しかし、今では「南アジアやヒマラヤの国々…つまりブータンやネパール、バングラデシュからやって来た人々の一大集結地です」とドーロ氏は言う。 「ユン・カフェ(Yun Cafe)」という小さな店のオーナー、ユン・ナイン(Yun Naing)さん(25)は最近、ミャンマーから移住した。本場の味を守るため、祖国から茶葉やチリパウダーといった食材を輸入している。「ビルマ料理は特別です」とナインさん。「印象的な味がいろいろあります」 ジャクソンハイツ以外にも、クイーンズには魅力的な食文化が地域ごとに存在している。例えば、マンハッタンのチャイナタウン(Chinatown)に匹敵するとも言われるフラッシング(Flushing)の中華街もその一つ。ここでは、中国のさまざまな地方を代表する飲食店を楽しむことができる。 映像は1月と2月に取材したもの。(c)AFPBB News
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